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「生き方」

「生き方」稲盛和夫著

稲盛和夫氏の代表作。

年間3万人強の自殺者がいる。
混迷の時代をどう生きていけば良いのか。。
人間としての正しい生き方とはなにか?


人を惑わせる3つの「毒」があるという。
それは「怒り」「妬み(愚痴)」「欲望」なのだ。
その毒素は人間にとってエネルギーにもなるのだ。

仏教講話が紹介されていてなかなかおもしろい。
ある人が歩いていると、虎が現れ、追いかけてくる。
その人は懸命に逃げ、松の木に上るのだ。
虎も木にのぼり追いかけてくる。。
木の枝の先まで追いつめられると、眼下には断崖絶壁。
広がっている海には龍が待っている。
迫りくる虎、人は足を踏み外し、転落、、、
すると、藤のツルをなんとかつかんで、助かった。。。
見れば、ねずみが藤のつるを齧り切ろうとしている。。。
なんとか逃げたいところ、、、
手をのばすと、甘い蜜がある。
この危機的な状況の中、人は何度も甘い蜜に手いってしまう。。。


それだけ、ひとの欲は深いものなのだ。。。というはなし。

怒り、愚痴、欲望からなるべく離れましょう。。


ビジネスの原点とは、他を利することなのだという。
自分だけが得をしようという考え方では成功出来ない。
利他の精神で歩む事が大事なのだ。。。


平易な文章で分かりやすく、
混迷の時代をどのような心がけで進んでいくべきなのか。。
示されている。


技能・技術を身につける事は大切な事ではあるけれど、
根本の考え方の方向性が間違っていると、結果は限りなくマイナスに働いてしまう。

「才あって徳なし」ではだめだ。。。

能力アップの前に、生き方を問い直してみよう。。

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