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「早稲田はいかに人を育てるか」


「早稲田はいかに人を育てるか」
白井克彦著

著者は、現早稲田大学総長。
総長自ら先頭に立って大学の広報を担っている姿勢が、早稲田らしくて好印象を受けた。
数年前の早稲田といまの早稲田は違うのだという。
学生がよく勉強するようになった。授業への出席率もかなりあがってきているのだという。
大学の本来あるべき姿に近づいてきている。大学としての取り組みが紹介されている。

早稲田大学が力を入れていること。
1)文部科学省の告示を受けて、大学課程の一般教養課目の改革を行ったこと。
具体的には1、2年生に対する一般教養課目をゼミ形式にしたこと。
2)英会話力アップに力を入れたこと。
具体的には、4人までのグループによる英会話クラスを取り入れたこと。
3)コンピューターリテラシーの浸透

これらによって、今の早大生は勉強するようになった。

正直、その程度のことで、大学はかわるのだろうか?
と疑問を感じてしまうのではあるが、確かにゼミ形式で教養課目に取り組めば面白いのかもしれない。
また、大学で英会話スクールのようなことをやってくれるのであればそれはそれでおもしろい。

いずれにせよ、これから社会が早稲田大学をどのように評価していくか、、、
それは、卒業生の動向によるのであろう。。。


本書ではあまり詳しくはふれられてはいないものの、
専門大学院の設置などこれからの生涯学習/専門家育成機関としての大学の取り組みも
進められているところに、個人的には注目している。


学部の取り組み方についてわかりやすく説明されていた。
早稲田を受験するひとは読んでおいたほうがよい一冊。

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