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「ローマ人の物語 24」(賢帝の世紀 上)

「ローマ人の物語 24」(賢帝の世紀 上)
塩野七生著


古代ローマの歴史に興味のある方に、お勧めの一冊ということになろうか?。

西洋文明の元をたどれば、ローマに行きつくだろう。


古代ローマの歴史、紀元2世紀の黄金の世紀と呼ばれた時代の3賢帝のうちの一人、
トライアヌスが取り上げられている。

初の属州出身皇帝のトライアヌスは防衛の再編、社会基盤の整備、福祉の拡充などの大事業を成し遂げアラビアとダキヤを併合する。

属州の統治がうまくいくか否かは帝国の運命を左右しかねない重要な問題だった。
トライアヌスは第一に税率を挙げないこと。第二にインフラ整備により属州経済の活性化を図ること。第三に地方分権の徹底を図る。

トライアヌスという人物は質実剛健を絵に描いたような人物、体も大きく、文武両道、障害にぶつかれば迂回などせずに正面から突破するようなまっすぐな人だったという。

人気が高かったのは、公明正大でフェアな人物であったことなのだろう。私財を増やすことなどせず、公共への投資を行って、私権が絡むようなことには慎重に対処されていたようだ。

#ローマ人の物語 #塩野七生

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