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知らない街を歩いてみた

知らない街を歩いてみるのは探検のようで楽しかった。

ウォーキングを始めて約1年が来る。
毎日のように、iPhone片手に同じコースを一人、黙々と歩いている。季節の移り変わりを探しながら、好きな音楽やポッドキャストを聴いたり、新しいnoteのネタを考えながら歩くのは、頭の中を仕事モードからおうちモードに切り替えるスイッチ。

そういえば、クニミユキさんが先日そのようなnoteを書かれていました。

先日、二つ隣の町でウォーキングイベントがあることを知った。
友人が仕事で少し関わっていて、教えてくれたので参加させてもらった。

朝、7時半にはりきって、出発。
途中、共通の友人Mちゃんをピックアップして、二つ隣の町まで行く。車で1時間くらい。そういえば、Mちゃんと9月にこの町の海に行った。
あの時は、帰ってきてお腹を壊してさんざんだった。今回は体調万全。

会場の入口で、マスク着用、手指消毒、2週間以内に感染拡大地域に行っていないかなどの健康チェックを記入して、次は体温測定。待ち構えていたスタッフさんが非接触型の体温計を私のおでこの前に。
「あれ、またあかんなぁ」
何度かスイッチを押すが反応がないみたい。
その次の瞬間、バンバンと音を立てて、スタッフさんが忌々しげに体温計を机に打ちつけている。おいおい、昭和の壊れたテレビじゃないんだから、そんなことしたらもっと壊れるんじゃないの?! と、ハラハラする。別のスタッフさんが新しい体温計を持ってきてくれて無事検温終了。

参加者は中高年が大半、ウォーキングファッションもばっちりの健康意識高めの人が多かった。家族連れの姿が少し。

簡単な健康セミナーを受け、準備運動に阿波おどりの動きを取りいれたという健康体操をやった。徳島県民ならなぜか踊れると勘違いされている阿波おどり。だけど私は一切踊れない。なので、体操の中にちょいちょい挟まれる阿波おどりのポーズが全く決まらず、なんだか珍妙な姿勢。死ぬほど恥ずかしい。はよ、終わってくれと思うのに2セットもやる。心が折れそう。

やっと出発。自宅を出てから、すでに3時間が経過。
3キロを1時間で歩くコース。
一応、道順を説明してくれたけれど、土地勘がなく全然分からなかったので、とにかくひたすら前の人について行くことにする。

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ちょっと肌寒いけど、風もあまりなく、いい天気。

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公園の一辺が桜並木になっている。春になると満開で綺麗だろうな。

駅前の商店街を抜けて、川に出た。

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川沿いに桜の並木。
「木が低いから、咲いたら目の前に花が見えるね」
とMちゃん。満開の桜が目の前に見えるのは、なかなか素敵。あら、意外な桜の名所発見。
春にまた来たい。

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河川敷で一休み。

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川沿いの土手が整備されている。
「ほら、ドラマでよくみる、多摩川の河川敷みたいやな」
「荒川だよ」
え、そうなの?!
その後も、広い河川敷をゆっくり歩いたり、体育館のようなところを登ったり下りたり。

年に何度か来る町だけど、車で目的地まですいっと一直線に走ってしまうので、こんなにゆっくりこの町を散策したことはなかった。大事に手入れされた川と河川敷と古い街並みと新しい建物がうまく溶け合った所だった。前よりちょっと好きになった。

きっかり1時間で終了。
集合場所に戻ってきた。
スマホアプリのカウントでは、3.37キロメートル、4400歩。普段のウォーキングよりちょっと少なめ。
でも、見知らぬ景色をキョロキョロ見ながらゆっくり歩くのは、日頃同じ景色を行ったり来たりするウォーキングと違って楽しかった。

帰り際に、お楽しみ抽選会があった。Mちゃんはタオルをゲット。半分以上の人が当選するのクジなのに、私はハズレた。
壊れた体温計といい、今日はそっちの運ははないみたい。

帰りに、前々から気になっていた中華料理屋さんで酢豚定食を食べ、この町のスーパーや人気のお肉屋さんをはしごした。
実はこっちが本当の目的だったり……

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マスクごしでも、友人と久しぶりにゆっくり話せてよかった。景色を見ながら次々浮かんでくる話題に、一緒に笑ったり、つっこんだり。
心地いい1時間だった。

一人で歩くのもいいけど、やっぱり時には人と歩くのはいいな。
例えば、誰かと旅行に行ったときのように。
おしゃべりしながら歩いていると、気が付けば疲れを忘れて長い距離を歩いているもの。Googleマップに導かれ山道を迷ったあこがれの仏像までの奈良の道、銀閣から南禅寺までの哲学の道、美味しいもの楽しいものを目指した東京港区界隈。今でも、いい思い出。
息が少し上がるに合わせて、いつもより気持ちも上がって、座ってゆっくり話してしているときより、盛り上がったりするから不思議。
この情勢のせいで、もともと出不精だったのが、ますます出不精になってしまったし、人と会うのも難しくなってしまったけれど、たまにはこうして誰かと歩きたい。外なら、感染の心配も減るし。

またどこかに歩きに行こうと友人Mちゃんと約束して、さっそく県内のウォーキングコースを紹介した本を買った。

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何十年も徳島に住みながら、こんなにたくさんの散歩コースがあるなんて知らなかった。

コロナのせいでできなくなったことが多くなったけど、やっと一つ新しい遊びを見つけた。

次は、徳島市のシンボル眉山のてっぺんまで歩こうと思う。

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