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【独りよがりレビュー】浅田家!

カメラのキタムラが、こんなキャンペーンをしている。(10月末まで)

映画「浅田家!」主演二宮和也さんの特性2Lプリント1枚プレゼント!

カメラのキタムラでLサイズプリントを30枚以上、ネットか店頭で注文して、店頭で受け取ると、映画「浅田家!」の主演、嵐の二宮和也くんの写真がもらえる。

二宮くんのファンの友人にプレゼントしたくて、現像していなかった家族写真のプリントを注文した。
頂いたニノの写真は友人に送り、手元に残るプリントした写真を整理するため、久しぶりにアルバムを開いた。

2年ほど前の写真。
娘の浴衣姿。阿波おどりを浴衣で見に行くって言うから、何時間も前から美容院を予約してヘアセットして、浴衣を着付けて、送って行って、娘が友達と出かけている間、夫と二人で阿波おどりを見て回ったんだったな。なかなか楽しかった。

10年ほど前の写真。
息子と娘が、ディズニーランドのシンデレラ城の前で写っている。頭にはミッキーとドナルドダックの被り物、やたらとすました顔をしていて笑える。初めての飛行機、初めての電車、初めてのディズニーランド。その時は気づかなかったけど、子供ながら、初めてづくしで気張っていたのかもしれない。

写真を撮るってことは、記憶を撮ることなんだ


映画「浅田家!」を見てきた。

浅田家は面白い。
専業主夫のお父さん(平田満)、看護師のお母さん(風吹ジュン)、優しい兄(妻夫木聡)、そしてこの物語の主人公である弟(二宮和也)。
写真に興味を持った弟、政志が、自分が子供のころに怪我をした父と兄弟、それを見て頭を抱えた看護師姿の母の再現写真を撮ったことから、物語は始まる。それから、政志は、家族4人を被写体に、消防士、極道、レーサー、海女さん、疲れたヒーローと、いろんなコスプレをして家族写真を撮るようになる。
なんだかんだと言いながら、家族も楽しんで被写体になっていて、弟のやりたいことを全力で応援する姿勢は家族愛だと思った。

コスプレ家族写真は、写真集として出版され、賞を取る。
写真家としての自分と葛藤しながらも、彼はいろんな家族の家族写真を撮る仕事をはじめる。
その直後、東日本大震災が起きた。
政志は、一人の大学生(菅田将暉)とともに、津波に流され汚れた写真を洗って返却するボランティアを始める。

娘の遺影にする写真を探しに来た男性。
何万枚もある写真の中から、必死で娘を探す。政志をはじめボランティアのメンバーは手伝いたいけれど、彼の娘の顔が分からないのだ。
政志が言う。

写真を撮るってことは、記憶を撮るということなんだ

小さい我が子の愛おしさ、おいしいものを食べたときの喜び、美しいものを見たときの感動、うれしさ、誇らしさ。
感情とその風景を切り取って写真に収めている。

家族写真は、その最たるものだ。
一枚、一枚に家族の成長の記憶が刻まれている。
コスプレという変わった手法だったけれど、政志は「家族の記憶」を撮っていた。

「家族写真を撮ってよ」
父を震災で亡くした一人の女の子との出会い。彼女の願い。
政志の出した答えとは……

ネタバレになるので、これ以上は書けないけれど、彼の結論は、正に「家族の記憶」だと思った。ああ、そうだったと、納得した。

写真を整理したおかげで、我が家の何冊目かのアルバムが、またいっぱいになってしまった。新しいアルバムを買いに行こう。
そして、また新しい家族の記憶を収めようと思う。

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