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18年分のクリスマス

高校生になる我が家の子供たちにも、サンタクロースを信じていた時代がありました。
本人たちに確認していないので分かりませんが、今はもうサンタはパパだと知っているでしょう。
「サンタさんは10歳になると来なくなるんだよ」とかなんとか言って、子供たちは無事サンタさんを卒業し、翌年からは堂々と両親に「クリスマスにはあれが欲しい、これが欲しい」と言うようになりました。

今日まで18年、私たちはどんなクリスマスを送ってきたのでしょうか。

あまり整理がよくない我が家のハードディスクをひっかきまわして、いくつか写真を見つけました。毎年、残していないところが、なんともずぼら……

さて、振り返ってみましょう。少し、お付き合いください。

1 食べられるクリスマスツリー 2004年

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<メニュー>
・ブロッコリーのクリスマスツリー
・グラタン
・コーンスープ(市販のパックに入ったやつ)
・パン
・クリスマスケーキ

息子2歳、娘0歳。
この年、力を入れたメニューは明らかにブロッコリーのクリスマスツリーでしょう。
当時、下の娘が生まれて育児休業中でした。
小さい子がいるママ向け料理雑誌を定期購読していて、そこで紹介されていたおかずやおやつを時々作りました。その雑誌のクリスマス特集に載っていたのが、このツリー。
作りは簡単、マッシュポテトを作ってピラミッドのような形に成型し、そこにゆでたブロッコリーやにんじんを刺していくだけです。よく見ると、黄色いピックでにんじんを留めているようです。
ですが、張り切ってツリーの高さを大きくしすぎてしまって、あとで大量のマッシュポテトとブロッコリーを食べる羽目に。

ケーキは、当時住んでいたマンションの1階のケーキ屋さんのものです。
こちらは、ポピュラーなデコレーションですが、このケーキ屋さん、ときどきデザインが斬新でした。
息子の2歳の誕生日にアンパンマンのケーキを注文したら、はい、どん。

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まさに「僕の顔をお食べ」でした。

余談はさておき、次に行きましょう。

2 ブッシュ・ド・ノエル? 2005年

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写真が残っていたのは、クリスマスケーキ(とピースする息子)だけでした。
この年に、マンションから一戸建てに引っ越しました。
ケーキは、その近くのケーキ店のもの。クリスマスには家族づれで行列ができるほど、ファミリーに人気のケーキ店です。
切り株をイメージしたホールケーキの上にロールケーキがどどんと乗っかっています。丸太を模したフランスのクリスマスケーキ、ブッシュ・ド・ノエルのようで、ちょっと違う。
なかなかめずらしいデコレーションではないでしょうか。(味は美味しかった、はず)

3 We Love チューリップ 2007年

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子供たちも少し大きくなって、息子は5歳、娘は3歳になりました。

<メニュー>
・唐揚げ
・ブロッコリーのクリスマスツリー
・シャンメリー
(・多分、クリスマスケーキ)

チューリップの唐揚げです。
チューリップってご存じでしょうか。
手羽先の骨から肉をはがして、くるんとめくりあげ、お花のチューリップのようにすることです。
火の通りがよくなって、むき出しになった骨の部分を手で持って食べられるので、子供にはとても食べやすいんです(もちろん大人も)。
でも、鶏肉をチューリップに加工する手間がかかるためか、最近は売っているのをめっきり見かけなくなりました。引っ越してきた街の小さいスーパーに売られていたので、懐かしくて見つけたら買ってしまいます。子供の遠足にもこの唐揚げをたびたび持たせました。
持ち手の骨の部分に、クリスマス柄のホイルを巻いて、クリスマス感を出そうとする必死さを感じます。
そして、再び登場のブロッコリーのクリスマスツリー。前回の作りすぎの失敗を教訓に、タワーの高さを低くしたようです。
そして、案の定、ケーキの写真を撮りそこねています(多分、スパークリングワインをしこたま飲んで酔っぱらっていたからだと思われます)

チューリップの作り方を教えてくれるサイトがありましたが、やっぱりなかなか難しそうですね。

4 サンタさんのクッキー 2010年 

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息子8歳、娘6歳です。
この年、「サンタさんにクッキーをあげよう」プロジェクトが立ち上がったらしいんです。
私は全く覚えていなかったのですが、娘が覚えていました。「サンタさんにあげるクッキーを作って、ツリーの下に置いた」のだそう。それでこんな気合の入ったクッキーを作ったというわけです。
アイシングは、子供たちと私の共同作業です。
クッキーを焼いて、白、ピンク、グリーン、イエローと4色ものアイシングをよく用意したもんだ。結構頑張ったんじゃない、私?

そのほかの料理とケーキはこちら。

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<メニュー>
・チューリップの唐揚げ
・ピラフ
・野菜スープ(なぜ・・・栄養のため?)
・クッキー
そして、
・手作りケーキ

この年は、ケーキまで手作りしていました。はい、どん。

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イチゴがサンタクロースになっています。どうした、私。なぜこんなことができたんでしょうか。私、やればできる子!

5 やっぱりモンブランが好き 2015年

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5年が過ぎ、息子13歳、娘11歳です。大きくなりました。
(その間の写真が見つからず……)
キャンドルにクリスマスツリー、テーブルセンターと、しつらえが大人仕様になっています。
この年までの5年間、我が家のクリスマスケーキはサーティーワンのアイスケーキでした。家族全員小食なのでホールケーキはなかなか一度に食べきれないのです。でも、アイスケーキなら冷凍して年末までちびちび食べられるという理由。大晦日に紅白を見ながら、最後のクリスマスケーキを食べるのが習慣になっていました。

ですが、子供たちも大きくなったし、本格的な大人のクリスマスケーキが食べたいという親の欲望から、この年からクリスマスケーキは県内でも有数の高級洋菓子店「アグネスペストリーブティック」のものにしました。

そして、私も娘も大好きな「モンブラン」をホールで!
ちなみに、ホールのモンブランには特別な思い入れがありまして、こちらのnoteに書きました。

友人が果物アレルギーの私のために用意してくれたのがモンブランのホールケーキです。特別オーダーだったので、二度と食べられないと思っていたのに、アグネスに売られていると知って即注文。

はい、どん。

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大きくてつやつやな栗が5つ。マロンクリームたっぷり。4等分して食べました。家族4人であっという間に完食しました。
一口食べた瞬間「うまっ!」と息子がうなったので、財布の紐を緩め、並んで買った甲斐がありました。
今、思い出しても、うっとりします。

この年は、ケーキのほかに地元のピザ専門店(宅配ではない)のピザをテイクアウトしたみたいです。
アメリカ出身のマスター直伝のピザは、ボリューム、味とも満点です。

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6 ついに、ブッシュ・ド・ノエル! 2016年

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<メニュー>
・ローストチキン
・コーンスープ(市販のパック入り)
・リースサラダ
・ブッシュ・ド・ノエル

はじめてローストチキンを焼きました。COOKPADのレシピがよかったのか、ビギナーズラックか、思いのほかうまくできてかなりうれしかった。

そして、この年、ついにあこがれだったブッシュ・ド・ノエルを食べました。

その思いはこちらのnoteに書きました。

子供のころに雑誌か何かで見て知った、フランスのクリスマスケーキ、ブッシュ・ド・ノエル。
子供たちも見たことのないクリスマスケーキに驚きの様子でした。

ついにご対面。

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子供のころ想像したものより、ずっと洗練された品のいいものでした。
これもまた、家族4人で、あっという間に完食でした。

7 楽しい手抜き 2017年

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<メニュー>
・リースサラダ
・グラタン
・チキン(ローソン、ファミリーマート、セブンイレブン、ミニストップ)
・クリスマスケーキ

この年、猛烈に忙しい部署で働いていました。
昼も夜も平日か休日かすら分からなくなるような生活。
夏からライティング講座を受けつつ、自分の体とメンタルを維持するので精一杯の一年でした。
それでも、クリスマスは家族で楽しみたい。でも手の込んだ料理はできない。そこで、考え出した苦肉の策が、コンビニチキンの食べ比べ
夫がローソン、ファミリーマート、セブンイレブン、ミニストップをはしごし、チキンを家族分買い集めてきました。
食べ比べ結果を当時Facebookに投稿していましたので、引用します。

どれもそれぞれ特長がありますが、私の好みランキングはこちら。
1位 セブンイレブンのナナチキ
(衣のスパイスが効いてて、脂っぽさを感じませんでした)
2位 ローソンのLチキ(お肉のジューシーさが一番でした)
3位 ミニストップのチキン(とてもベーシックなフライドチキンで、飽きない感じでした)
4位 ファミチキ(1位2位に比べるとジューシーさも、衣の中サクサク感もちょっと足りない感じがしました)
あくまで個人的な意見ですので、ぜひ皆さんもお試しください!(笑)

1位 ナナチキ(セブンイレブン)
2位 Lチキ(ローソン)
3位 チキン(ミニストップ)
4位 ファミチキ(ファミリーマート)
だそうです。
あれから5年。コンビニのチキンも、私の味覚も日々変化を遂げていますので、今やるとどんなランキングになるでしょうか。(その前に胸やけしそうですが)
家族で感想を言いながらコンビニチキンを食べる。子供が大きくなったからこそできるイベントでした。

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ケーキはこの年もアグネスのものでした。見た目も味もエレガント。

8 定番化? 2018年

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この年、仕事が変わり、また時間に余裕が生まれました。
息子は高校1年生、娘は中学3年生です。

<メニュー>
・ローストチキン(手羽元で)
・グリルポテト
・トマトのカプレーゼ風
・サラダ
・白菜のミルクスープ
・ピザ(市販)
・クリスマスケーキ

とはいえ、メニューの質が格段に上がった気がしないのは何故だろう。

トマトのカプレーゼ風はトマトとバジル好きの息子のため。
当初はちゃんとトマトのスライスにモッツァレラチーズをはさんでバジルソースをかけて作っていたのですが、そのうちバジルソースを買うのが面倒になり、チーズもスライスチーズに格下げされ、最後にはなくなりました。
今ではスライスしたトマトにマジックソルトとこしょう、乾燥バジルをぶっかけてオリーブオイルを垂らすだけ。それで十分美味しい。

トマト好きの息子と夫のためにチキンの付け合わせにもプチトマトが付いていますね(めちゃくちゃやな)

ケーキはこの年もアグネスのもの。ガトーショコラ風チョコケーキでした。

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9 昭和風のケーキ 2019年

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<メニュー>
・クニミユキさんのフライドチキン
・フライドポテト
・サラダ
・ポトフ(また野菜……栄養?)
・手作りケーキ

クニミユキさんに教わったフライドチキン。

台所にあったスパイスをこれでもかってたくさんブレンドしたら、奇跡のようなおいしいフライドチキンができたのよね。
(中略)
コロモはカツ代さん流の小麦粉とコーンスターチ、卵。パプリカを使ったからコロモが赤みがかって、ほんとにお店のフライドチキンみたいだった。おいしかったなあ。

スパイスたっぷりのフライドチキン。
家族で無言でがっつきました。味がとっても複雑になって美味しかったです。

そして、この年、久しぶりに手作りクリスマスケーキ。
今年から娘がケーキを作ってくれるようになりました(感無量)
手作りケーキって、材料から飾りからなんやかや用意しないといけないので、ケーキ店で買うのとどっちが経済的なのか、正直分からなくなりますが、わが子が作るというだけでプライスレス。

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このデコレーションのテーマは「昭和のクリスマスケーキ
まだケーキが貴重だった私の幼少期、昭和のバタークリームケーキ。
これでもかと飾りつけられた、ヨーロッパの宮殿のごときゴテゴテのデコレーションを再現しています。

(↓ ↓ ↓ こういうやつ)

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娘は「なにそれ?」という感じでしたが、むしろ新しく見えた様子。
生クリームを1パック半も使ったカロリー度外視のケーキ。
美味しかったです。

おかげで、このあとの人間ドックで「血糖値が高い」と言われ、本気のダイエットに突入したんですよね……そりゃなるわ……

10 2020年は?

想定外のことばかりだった2020年のクリスマスがやってきます。
夫婦ともどもフルタイムで働いているので、平日にあたるクリスマスは通常営業。平成時代は、天皇誕生日の23日がクリスマスパーティの日でしたが、令和になってそれもかなわず、今年は26日にやります。

ただいまクリスマスメニューを検討中。

今年も娘がケーキを焼くそうです。
息子のリクエストのココアスポンジ、それに白い生クリームとマカロンでデコレーションしたケーキにするそう。

あとは、息子と夫の大好きなステーキ。
そうそう、ドラマ「きのう、何食べた?」でシロさんがクリスマスに作っていたラザニアを作りたいと思っています。

息子も来年は大学生(になるはず)
自分がそうであったように、大学生にもなれば、バイトだ恋人だと、1日1日家族といる時間が減っていきます。一人暮らしを始めればなおさら。
そう考えると、こうして家族でクリスマスを祝うのも、これが最後なのかも。
クリスマスの飾りつけをしたり、料理を考えたりしている今が、ずっと続けばいいのに。このままクリスマスなんて来ないでほしい。

まあ、それは無理な願いなので、せめて記憶に残る楽しいクリスマスを過ごしたいと思います。

実は、今、夫が体の精密検査を受けています。結果は何の因果か26日。
結果いかんでは、美味しいものも好きなだけ食べられなくなるかもしれません。何もないと信じていますが、やっぱり不安は不安。

18年間、毎年クリスマスを祝ってこれたことは、私たち家族が大きなトラブルなく、平和に暮らしてこられたという証拠でもあるんですよね。
大した料理は並ばないけど、家族が集まって食卓を囲んで「メリークリスマス!」と乾杯できれば、それで幸せだったんだな。

神様、仏様、サンタクロース様、どうか、これからも幸せなクリスマスが迎えられますように。

皆さんも楽しいクリスマスを。メリークリスマス!









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