1枚のタイムマシン #手書きnoteを書こう

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1枚のメモの写真を持っている。
なんてことないメモだ。数年前、同僚が正方形のふせんに書いて渡してくれたメモ。
職場のバーベキュー大会の買い出しリスト。メモを持っていくのを忘れないよう、写真にとってスマホに残した。
いつもは、スマホの奥にしまわれて、見ることはない。持っていたことも忘れ、消すことも忘れている。
だけど、何かの拍子に写真が目に入ると、一気に時間が巻き戻る。
楽しい職場だった。上司は部下の良き理解者で、ユーモアを忘れない人だった。同僚は、みんな優しくて、仕事熱心で、協力的だったな。たくさん助けてもらった。
メモを見ながら買い出ししたバーベキュー大会も楽しかったな。
連想ゲームのように、次々といろんなことを思い出す。
角ばった文字で、メモを書く同僚の横顔。オフィスの風景。電話の音。誰かの話し声。時間も空間も飛び越えて、宝箱をひっくり返したみたいに、どんどん記憶があふれ出す。

たった1枚の手書きのメモ。
でも、写真や印刷されたもの以上に、手書き文字には、いろんな記憶が収められているのかもしれない。

最近は、noteで仲良くさせていただいている人から、いろんな物を送っていただく。その荷物とともに、手書きのメッセージが添えられていることがある。
私のために、ペンを取り文章をしたためてくださったと思うと、とてもありがたくて嬉しい。
大事にとっておいて、時々眺めて、ニヤニヤしている。
メッセージの文字から、その人の顔や声や思い出が、ふわっと立ち上ってくる。
1年後、2年後、もっとその後も、手書き文字はタイムマシンになって、私を2020年に連れて行ってくれるのだろう。

そして、私の手書き文字も、誰かのタイムマシンになれるだろうか。

手書きだと、同じ文字を二度と書くことはできません。
その時の、その瞬間に書かれた唯一無二のものなんですよね。
だから、時間と記憶を閉じ込めたタイムマシン。

(今日のペン:ぺんてる Hybrid 黒

だいすーけさんの企画に参加させていただきました。
文章を手書きで書く機会を与えてくださってありがとうございました。


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