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大先輩のストーリー

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#老人ホーム

#56【イヤよ、イヤよも好きの内⁈】

認知症には、なりたくないと誰もが思っている事でしょう。 でも、認知症を罹患している人は、 数年後には、埼玉県の人口(734万人)ほどに増えるという予測値があるようです。 2012年には、462万人だったのが、 10年ほどで、倍近く増える事を考えると、 誰でもなる可能性のあるというのが 「認知症」という病気なわけです。 * 私は、高齢者と関わる仕事をしているのですが、 初めて「認知症」を患った患者さんに接した時は、 分かってはいても、めちゃくちゃ

#51【大きな悩みがなくなった、その先に…】

何となく、この流行病の事で自然とネガティブな方に気持ちが持っていかれがちだった今日この頃だった気がします。 それを断ち切るような話題を探していたんですが、いつも通り職場であるデイサービスにありました。 * デイサービスに通うある80代女子の話。 とても品のいい、言葉使いもとても丁寧なその人は、腰椎を骨折、入院加療後、退院した時にうちのデイサービスの利用を開始しました。それがもう数年前の事。 それから約1年、骨を強くするという注射をしながら、保存的に治療を

#37【どんな生き方をしたいかは、自分で決める】

ある老人ホームにご入居している90代女子の話。 その人の半分生きていない私が感じることを書くので、まだまだ青いと思われるところもあると思いますが、現場の声として書いてみたいと思います。 * 90代女子ですが、杖をついて、ご自宅へも、通院へも出かける、私から見れば結構元気な人。 多分、認知機能も年齢相応といった具合です。 その証拠に、公共機関を使ってよくご自分のマンションに出かけたり、投資をしたり、しているようです。 しっかりしています。 * さて、

#39【食べたものが、「あなた」という事実】

BMI30の80代女子の食事の話。 ※Body Mass Index = 肥満度を示す体格指数 その人は、私が見たことのある変形性膝関節症を患った人の中で、一番膝が「変形」している人だと思います。 左の股関節から足関節まで、と、 右の股関節から足関節まで、とで、 大きな円を書いているような俗に言う「O脚」 膝の内反変形と言いますが、 その膝が体重がかかるごとに、外側へグーっと広がる… あーーーもう想像しただけで痛い! 今日はその人