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銀髪の美少年に救われた話  ∼ JO1沼落ちブログ ∼


2021年、7月

私は銀髪の美少年に一目惚れをした

当時の私は、スッキリで放送していた「THE FIRST」というオーディションに、それはもう熱烈にハマっていた。

朝から晩まで、Twitter と YouTube 。
推しへの愛を呟き、青春群像劇みたいなオーディションをめいっぱい楽しんだ。ザストの存在は、この狭苦しい御時世で私の生き甲斐だった。

いつものようにYouTubeでザストを見ていたとき、とある動画が "関連動画" としておすすめされた。いつもなら気にも止めないのに、サムネの色彩が綺麗で「ちょっと見てみようかな」と軽い気持ちで再生を押した。

JO1「無限大 PERFORMANCE VIDEO」

これが私とJO1の出会いだった。
薄暗い照明がピアノ音とともに明転する。

いや待って、どういう状態???

何人いるの?どうなってるの???
彼らに対して一気に興味が沸く。

そして続くは
顔 顔 顔 そして 顔
とにかく顔がいい人たち…

そんな美麗な男の子たちによる複雑なフォーメーションダンスのなか、ふと現れた「銀髪の美少年」に一気に心を奪われた。

そして次の瞬間、その美少年を見失った。

そこで初めて私は気付いた。
「このグループ、銀髪多すぎない…?」

銀髪の中でも顔立ちが違う子がいる中で、ド素人には見分けがつかないような子もいて「これさっきの子?違う…?どこ?」と、必死に画面に食らいついて彼を探す。

ぱっと花が咲いたように現れては
散るように消えていく美少年…

儚い…めちゃくちゃ儚い…
その分量の少なさに対して彼が残すインパクトがあまりにも大きくて、夢中になって何回も再生した私はザスト垢でこう呟いた。

「JO1の無限大PERFORMANCE VIDEOで、ジャケットの上から☓のチェーンかけてるのはどなたですか」(言い方)

そこでJAMさんが教えてくれた銀髪の美少年の名前が「白岩瑠姫くん」だった。

瑠姫…?るき??
さすが美少年…名前までとは…

ちなみに髪色は曲ごとに違うらしかった。当時の最新曲「REAL」も見たけれど、髪色が違うからか雰囲気も違うように思えた。うーん、良い。パフォーマンスではカメラに映る分量が少なくて顔立ちというよりは彼の雰囲気そのものに惚れたところがあったから、名前を教えてもらった後「白岩瑠姫」で画像検索をかけたとき、私は仰天した。超絶イケメンだった。今までの人生で見た人間の中で、一番好きなお顔立ちである。

ものすごくものすごく気になる…
しかしザストも終盤。最終回はすぐそこ。推しは絶対にデビューするだろうし、ふたつは追えないもんな…と瑠姫くんへの気持ちは一旦セーブすることに。

そしてむかえたザスト最終放送日
忘れもしない8月13日。

私は死んだ。

絶対にデビューすると信じて疑わなかった推しが、デビューメンバーに選ばれなかった。本当に信じられなかったし、3日間眠れないくらいショックだった。

推しはトレーニーとしてBMSGに所属になったけど、落ちた理由が「メンタルが心配」の一言だったために当時の私は結果に納得がいかなくて、所属ということ自体をなかなか受け入れられずにいた。心はもう真っ暗、傷だらけ。

そんなとき、あの白岩瑠姫くんが今度はTikTokのおすすめ機能を使って、また私に会いに来たのだ。特大の愛嬌をもって。

@jo1_gotothetop

ミスった〜😂😂けど挫けない心大事!!#JO1 #白岩瑠姫 #ヨワネハキ

♬ Yowanehaki - MAISONdes

泣いた。可愛くて可愛くて。
傷だらけの心に染みる可愛さだった。

そして転がるようにYouTubeを開くと
そこに出るは「踊」

さっきの可愛さ120%の白岩瑠姫くんはどこに??美少年でもキュートでもないじゃん、めちゃくちゃ漢じゃん…。ちょっとこの振り幅はやばい。沼の淵に腰掛けた。

そのうえ「踊」から間髪入れずに公開された「SUMMER CAMP」が、沼の淵に座る私の背中を押した。

ここで初めて素のJO1を見た私は、結構な衝撃を受けることとなる。あの「無限大」の洗練された気高さも素敵だったけど、飾らない無垢な笑顔のなんと可愛らしいことか…

JO1、総じていい。全員いい。

もともと人間って誰しも、かわいい男の子たちのワチャワチャが好きじゃないですか。もうそれ。遺伝子レベルで好き。

「白岩瑠姫くん」から「JO1」に興味の対象が広がったことでMVやPV以外の動画までをも虱潰しに見ていくこととなり、JO1に割く時間が少しずつ多くなっていった。

そしてそれは同時に、デビューできなかった推しへの執着心を軽くしてくれた。彼について一歩ひいて俯瞰できるようにもなった。私にとってこれは大きかった。

ただ私にはひとつ気がかりがあった。
ザストの推しのことは書類審査の写真がどんなものだったかまで知ってるのに、瑠姫くんのことは「かわいいしかっこいい」こと以外何も知らない。オーディション出身グループをデビュー2年目から知ろうなんて遅いのでは…と。

そんなとき、私は一人の瑠姫JAMさんの沼落ちブログに辿り着いた。そこに記されていたのは彼女の熱く優しい瑠姫くんへの愛情で、心がとてもあたたかくなった。そのブログの終盤に、私へのメッセージか?というくらい当時の私にピッタリな言葉が綴られていた。私の迷いは完全に消えた。

速攻で瑠姫くんのプラメをとった。彼の思慮深く愛情深い文章にたくさん励まされたし、ますます瑠姫くんが好きになった。この幸せが440円で得られるものだなんて今でも信じられない、せめて10倍払いたい。

この流れで私はやっとJO1垢を開設した。

そして10月。
FCにも入会して過去供給を少しずつ楽しんでいたある日、5thシングル「WANDERING」のジャケット写真が公開された。

そのセンターに麗しく佇む彼、
紛うことなく白岩瑠姫くんだった。

信じられない。JAMになって初めてのカムバが、大好きな瑠姫くんの初センター。こんなタイミングのいいことある?

そしてその数日後、突如行われたインスタライブ。「瑠姫くんのヨワネハキ毎日見てるよ」って私が送ったコメントが運良く拾われて「ありがとぉ」ってあの優しい声で言ってくれた瑠姫くん。ああもうだめだ、好きだ。

結局、私はザスト垢を消して界隈を去ることにした。(推しは好きだしデビューも陰ながら待ってるけど)
瑠姫くんが、JO1が、私を離さなかった。

今思うと、出会いから全てタイミングが良かった。もしあのときおすすめ動画が出てこなかったら、もしザストの推しがデビューしていたら、もしあのときTikTokを開かなかったら、もしあのコンテンツがなかったら、もしあの沼落ちブログに出会っていなかったら、もし5thが瑠姫くんセンターじゃなかったら…。私とJO1を引き合わせた全てが奇跡だったと思う。

むかし、嗣永桃子さんこと "ももち" のオタクが言っていた。「アイドルは自分から探すものではなく、向こうからやってくるもの」だと。

まさに瑠姫くんがそうだった。
あの洗練された群舞のなか、一際美しく咲いては散っていく姿が本当に綺麗だった。

会いに来てくれてありがとう。
私を見つけてくれてありがとう。

あれから一年、瑠姫くんへの気持ちは日々募るし、JAMとしてJO1を追う毎日はとても幸せで。もちろん楽しいことばかりじゃなく悔しいことも悲しいこともそれなりにあったけれど、その一喜一憂を含めて、退屈する暇もないくらい充実してる。

私にできることなんてなにもないけど、彼らの前に少しずつ開けていく道を照らす 灯りの一欠片にでもなれたなら、それほど幸せなことはないと思う。

JO1の白岩瑠姫くん、
花のようなあなたに出会えてよかった。いつかあなたがステージを降りるその日まで、華麗に咲き誇る瑠姫くんを応援させて欲しい。

そしてJO1、絶対に絶対に世界へ行こう。誰かと比べる必要も、焦る必要もない。JO1が目指すところまで上って、同じ景色を眺めさせてほしい。JAMはいつでも側にいます。いつもたくさんの幸せをありがとう。

ぼくたちは、いつでもひとつ

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