有川浩「空飛ぶ広報室」感想

久々のnote更新。
昔は好きなだけ好きなことを文章化できたのに、最近は意識して書かないと全然書けないですね。少しずつ習慣化したい。

10年近く前の作品でドラマ化もされている「空飛ぶ広報室」ですが、読み逃していたので読んでみました。

航空自衛隊で、ブルーインパルスパイロットになれることが決まった主人公が、不慮の交通事故でパイロット職を降りることとなってしまい、航空自衛隊の広報官としてキャリアを再スタートする話。

めっちゃくちゃ面白いです。
社会人、特にお勤めの人に読んでほしいです。
広報室の鷺坂室長がマジで理想の上司。ミーハーで軽薄そうな雰囲気を醸しながら部下の人間性をよく見て育ててくれるし、随所で上層部どうしの話をしっかり通してくれる。憧れるわー。
実在のモデルがいて、その方が作者の有川さんに売り込みをかけてきたというエピソードもものすごいです。航空自衛隊のイメージが変わった。素晴らしい広報戦略…。

他の登場人物の悩みや葛藤も丁寧に描かれていて共感しやすく、「あるよねーそういうこと、あるある」と思いながらのめりこんで読める本です。