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冬の朝は寒い。 私の暮らす福島県の農村は豪雪地帯ではないが、それなりに雪が降る。 朝が苦手な私にとっては雪が積もったり、霜が降りるととても厄介なことだ。 なぜかというと車がすぐに出せないのだ。 エンジンをかけて何分か車を温めないとフロントガラスが凍っている。 はやく溶かしたいとお湯で濡らしたタオルで拭いたこともあるが、拭いた矢先に凍っていく。とても厄介だ。 年始のある日、朝起きていつも通りお湯で顔を洗おうとした。 だが、お湯の蛇口をひねっても何も出てこない。
今年の夏に福島県の農村に越してきた。 夏は東京変わらないくらい暑かった。 特に田舎は高い建物がないから日陰に隠れることも難しく、日をたくさん浴びてすごした。 季節の変わりは東京と比べて1ヶ月はやいペースのように感じる。また、季節の変化は風景に反映される。 猛暑はなくなっていくにつれて、稲穂は黄色くなっていく。 稲刈りが始まり、土があらわになる頃にはジャケットを羽織る。 山の方から紅葉が見え始め、布団を冬用に変えた。 木枯らしが吹き、神社のイチョウも葉を落とした頃、車のフ
隣町のカフェで読書会が開かれる。 私は前もって読み終えていた「土になる」を持って出かけた。 私の住む村には駅がない。 東京に住んでいるとそんな場所に暮らすことは想像つかないかもしれない。 ただ、車があると案外困らないものだ。 国道4号線を走るとどこにでもいける。 昨日は研修のため、宮城県との県境まで車を走らせた。案外宮城県も近いのだと知った。 今日は隣町までなので、好きな曲を聴きながら20分ほど車を走らせた。 少しスーパーに寄り道した。 使い捨てマスクがなくなりそう
「土になる」これは坂口恭平さんの本のタイトルである。 先日、読書会のイベントのために購入し、昨日読み終えた。 久しぶり一気に読んだ。 坂口さんの本は初めてであったが、どこか飾らない生の声を聞いているように感じた。だから、私も飾らない文章を残したいと思っている。 私は建築学を学んできた。建築のインカレの代表も務めた。これまで多くの建築学生と接してきた。その中で、私の中の疑問は大きくなる。私は将来何になりたいのか。その問いの答えは今もわからない。 悩み続けることは好きでは
私は都内の大学を卒業し、地方へ移住をした。 約24年間暮らした東京を逃げるように福島県への移住を決めたのだ。 移住した経緯についてはまた別の機会に述べるとして、今回日記を書こうと決めたきっかけについて話していこうと思う。 これまで何度かnoteに文章を書いていこうと思ってはいた。 ただ、行動するまでには至らなかった。 先日、隣町の知り合いから好きな本を持ち寄って、珈琲を飲みながら語らおうではないかと誘われた。 私は本が好きで、いわば本のコレクターかと思うほど積読本が