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かたち の フシギ

葦。
君は 陽と水さえあれば、
美しくしなやかに、鼈甲のように風にたゆむ
葦になることが不思議でならない。

天道虫。
油虫の蜜で生きる君が、
そんなに洒落た甲羅を背負って茎の上を忙しそうに歩いている。

君はなぜそんな形で 僕はこんな形なのか。
構造は説明できても なぜなのかは 説明できずに 世界は数万年。
君と僕を型取るは 輪廻を繋ぐ 土くれだろ?

こんな不思議に囲まれているのに、
不思議と思えない私たちの、姿が不思議ね。

生「まれた」私たちの。

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