見出し画像

リクルートを超える気概はあるのか?

皆さん、こんにちは。R to Rの井川です。


今日は少し刺激的な内容ですが、各社リクルートを超える気概はあるのか?というテーマで書きたいと思います。


「オールリクルートを超えられなくても、部分的には超えられる」

リクルートを超えると言っても、リクルート全体の売上を超えるHR系の企業がそう簡単に出てくるとは思いません。


しかしながら、派遣、求人媒体、新卒、中途などなど、様々な分野でリクルートから1位を奪還することは可能です。


中途採用マーケットにおいても、中途採用媒体やスカウトサイト、人材紹介など様々あります。人材紹介領域でも業界別、職種別、階層別に切っていけばこちらも様々あります。


この局地戦においては、リクルートに勝っている。と言える会社がどれだけあるでしょうか?


「ビズリーチに見る業界地図の塗り替え」

10数年前、ビズリーチのスカウトサービスはキックバックもなく無料で使えました。


スカウトを主体とした媒体に、登録する側がお金を払うという、当時では考えられないスカウト媒体が登場したのです。


当時もリクナビネクストやエン・転職、イーキャリアなど様々な登録者獲得媒体はあったと思います。ビズリーチは媒体としては後発の部類だったと思います。


しかし、当時リーマンショックの影響もあり、転職する側はお金を払ってでもいい会社に就職したい、人材コンサルタントのスカウトを待ちたいという人が多かったのでしょう。


しかも、エージェントには当時無料で使ってくださいと来るわけなので、当然使います。登録する人も管理職クラスなどハイレイヤーの方が中心で、お金を払って登録している訳ですので、その程度のお金くらいは払える余裕もある人達なので質感もとてもいいのです。


一方、リクルートはRAN(リクルートエージェントネットワーク)を引っ提げて同じように無料で使ってくださいと来るわけですが、登録者はリクナビネクストに無料で登録する若手を中心とした登録者でした。


「人はより高みを目指すところに集まる」

その後、リクルートはビズリーチよりもだいぶ後にキャリアカーバーをローンチしたと思います。その頃には、ビズリーチの知名度も上がり、資金力も上がり、リクルートといえど全く歯が立たない状態になっていました。


なぜそうなったのかは知りませんが、私が思うにリクルートは、


「求職者がお金を払ってまで集まってくるわけがない」と高を括っていたこと、

「35歳転職限界説」を最も地でいった会社で、リクナビネクストで売上回収するという仕組みに胡坐をかいたのではないかと思います。


リクナビネクストだけではなく、DODAもエン・ジャパンもそういう意味では一緒です。


「人材ビジネスは成熟した産業か?未成熟な産業か?」

人材ビジネスはみんな同じようなことをやっていて、これ以上戦いようがないような意見を聞くことがあります。


しかし、この業界は仕掛け1つでまだまだチャンスがある業界で、非常に未成熟な産業だと思います。


真似事ばかりしている大手・中堅企業をよく見ますが、それだけの社員と資本があるなら、アイデア1つで業界地図を塗り替えるような仕事をしてください。


それがこの業界のためですし、何よりキャリアを持つ全ての人々に対する責務です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?