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人材紹介会社売上分配制度のあれこれ

こんにちは、RtoRの井川です。

 

未経験での人材紹介会社を目指す人も、人材紹介会社に初めて勤めている人も、知らないことが多いのは『売上をコンサルタント間で分配する比率』が会社によって違う事です。

 

未経験の人は当然知りませんが、初めて人材紹介会社に勤めている人も、『それが当たり前』と思って働いているので、他社のやり方をお伝えすると驚かれたりすることがよくあります。

 

 

「これが王道か?企業担当に100%売上計上」

 

人材コンサルタント専門エージェントを始めるまでは、私の中ではこれが一般的だと思っていましたが、『自分の担当するクライアントに登録者を決定すると100%自分に計上する』という方法です。

 

こちらの方法は今でも多いのですが、登録者を自分で面談(担当)したり、サーチしたりしたかどうかで、売上の按分方式が変わります。

 

会社によっては、同僚コンサルタントが面談をしている登録者の場合、自分のクライアントで決まっても100%や90%の場合、50%の場合など様々です。

 

いかに自分のクライアントで決まっても、登録者をグリップしている担当者にどの程度還元するかが各社のやり方や価値観によって異なります。

 

 

「最近は増えている?登録者担当に売上100%計上」

 

看護師や医者、士業領域、スタートアップベンチャー領域、ITエンジニアなどの一部の人材紹介会社では、登録者担当に売上の100%を計上する会社が意外と多くあります。

 

この方法がこれだけ多いのは、この仕事を始めて最も驚いた一つです。

 

しかし、考えてみれば、このような圧倒的に人材供給が不足しているマーケットに対しては、誰がそのクラアイントを担当するかよりも、誰がその登録者を見つけてきたのか?誰がその登録者の動機形成をしたのか?のほうが圧倒的に重要になってきます。

 

このような場合、クライアントは基本オープンなので誰がどのクライアントに推薦してもOKです。

 

 

「クライアント側50%、登録者側50%のバランスタイプ」

 

分業で人材紹介会社を行っている会社などでは一番多いのは、クライアント側と登録者側で売上を折半にするやり方です。

 

両面で人材紹介を行っている会社でも、自分がスカウトした人材が別の担当者のクライアントとで決定すると折半するやり方で、以前から一般的な按分方式だと思います。

 

このような場合、クライアント側が得意なコンサルタントや登録者側が得意なコンサルタントなどがいたりして、両面での計上プラス、登録者担当としてスカウトによる売上貢献に比重があるコンサルタントなどがいて聞いていて面白いです。

 

 

「自社集客が比較的得意な人材紹介会社は7対3?」

 

また、他にもよくあるのは、両面での決定は100%ですが、クライアント担当と登録者担当が異なる場合は、登録者担当の70%売上計上する会社が何社かあります。

 

こちらは、自社での集客力があるものの、登録者とのグリップや時間をかけてフォローし続けて決定することに重きを置き、長いときには2年ほどフォローして転職サポートを行います。

 

従って、登録者側に対する評価を高めにして、全員で登録者フォローを強化しています。

 

 

「売上分配一つとっても会社のやり方は色々」

 

このように、同じ人材紹介をしていて、同じようにスカウトサイトを使っていても、売上の分売方式は様々です。

 

なぜその分配方式にしていているのか?で社風も出てくるのではないかと思いますし、営業戦略上どの部分に重きを置いているのかも見えてきます。

 

初めて人材コンサルタントの仕事をする方は、ここまで細かく気にする必要はないかもしれませんが、2社目3社目と転職を検討する場合は、この辺の情報収集までして転職先を考えていくといいのではないでしょうか?


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