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デジタル技術を補うデジタル哲学
既存の秩序が崩壊し、これまでの常識が通用せず、変化の速度が激しいこれからの時代には”哲学”が必要であることは多くの人が感じているかと思います。
そんな中で令和哲学者ノジェスさんは『デジタル哲学』の必要性を、先日参加した交流会で話されていました。
アナログとデジタル
そもそもデジタルとは、アナログと対になる言葉です。
そしてノジェスさんは以下のように整理していました。
・アナログ:「S(主語)・V(述語)」がたくさんある連続のこと。(ex.コンピューター画面)
・デジタル:1パターンしかない。不連続のこと。(ex.電気が通る・通らない、半導体)
ちなみに辞書では以下でした。
・アナログ:数値を、長さ・回転角・電流などの連続的に変化する物理量で示すこと。
・デジタル:連続的な量を、段階的に区切って数字で表すこと。計器の測定値やコンピューターの計算結果を、数字で表示すること。数字表示。
デジタル哲学とは
ではその上で、デジタル哲学とはどんな哲学でしょうか。
そこに対してノジェスさんは「宇宙をコンピュータで理解する」ものであり、それによって「現実がデジタル化されていく」とのことでした。
それはつまり今私たちの目の前にあるコンピュータ画面が、半導体の「電気が通る・通らない」というワンパターンによって、こんなにも複雑な画面を映し出しているように、現実が生まれている背景にある仕組みを、1パターンで整理することで、現実をコンピュータのように理解することが可能になるという事です。
そしてそれが可能になることで、これまで理解不可能であったことや、開発が困難であった領域まで、その1パターンから整理するできるようになり、我々がいまIT技術を駆使して様々な開発をしているように、この現実自体もそれと同じような開発が可能になることを意味しています。
そしてそれはIT技術のように人間以外を変化させるのではなく、デジタル”哲学”というだけあって、人間そのものを変化させる”教育”によって実現可能とのことでした。
完全学問
そしてその教育を”完全学問”と整理されていました。
つまりこれまでの学問は不完全であるということです。学問が不完全であったから、これまで人類は多くの問題を抱えてきましたが、この学問そのものが変わることで人類は多くなパラダイムシフトが可能になるとのことです。
日本の取るべき道
デジタル後進国となり、すでに世界と大きな格差が生まれてしまった日本。
これまで同様に他国の出方を伺い真似するだけでは、変化が激しいこれからの時代を生き抜くことが難しいことは明白です。考える力を失い、生きる気力を失い、課題先進国として滅びゆくのか、それをバネに大きく飛躍するのか。
そこに対して私は他国の真似をしてデジタル技術だけを磨くのではなく、他国がまだその路線をとることが出来ていないデジタル哲学を中心とした国家戦略を力強く取っていくことこそが日本の進むべき道だと思います。
もう日本に残された時間はそこまで多くありません。このまま進めば、これから日本で生きていくことは更に大変になっていくと思います。
産業革命も、フランス革命も、アメリカ独立も、IT技術の発展も…すべては危機・苦しさから生まれました。先進国の中で最も若者が希望を失っている日本。そんな危機的状況・精神的苦しみが溢れる日本だからこそ、全く新たな路線にかじを切ることが出来ると思っています。
私はそんなパラダイム転換を起こす日本こそが、今の時代に必要不可欠であると確信しています。
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