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キャディでマーケをやってるうちに、ブランディングの重要性に気づいた話

こんにちは。キャディでマーケティング責任者をしている戸田です。
今回のnoteでは、マーケティング業務を通して学んできたブランディングのあれこれについて書いてみようと思います。

業務的には絶賛仕掛りな部分もあるので、限定的な内容のnoteになりますが、主にマーケ部門の方や、ブランディングってなんぞ?な方の参考になればと思います。

この記事は、CADDi Advent Calendar 2022の13日目にエントリーしています。

成り行きでマーケをやることに

久しぶりに知人と話すと「えっ、戸田さんマーケやってるんですか?」というリアクションをもらうことがあります。もともと工事現場の現場監督からWeb制作をやったりシステム開発をやったりリクルートに行ったり点々としているので、何の人か分からない感じになっているのもひとつの原因かと思っています。

キャディに入社直後はマーケの組織もなく、顧客ヒアリングやFactを踏まえた具体⇔抽象を行き来しながらの提供価値の言語化を中心に、遊軍として企画業務をしている中でマーケ組織をやることになりました。

※当時の代表:加藤とのSlack。経験なくてすみません。

直接的なマーケティング組織の所属こそ無かったのですが、課題解決に関する向き合い方はBizDevだろうがマーケだろうが変わらないだろうから、特に悩むことはなくトライすることになりました。

“キャディファン”顧客の存在

組織立ち上げから一年くらいの歩みは以下のnoteにまとめている通り、オンライン/オフライン様々なチャネルマーケティングを試してきました。私自身も多くのリード顧客や既存顧客に電話をしたり、商談に陪席して解像度を高める⇔マーケ施策の精度を高めるサイクルをぐるぐると回す日々でした。

同note内でも触れているのですが、マーケ活動を推し進める中で、明確に他者とは異なる温度感の方が、日々のコミュニケーションや商談の中で存在を感じる機会が増えてきました。

事業のグロースに伴って、「安いからキャディで買ってる」ではなく、「キャディが掲げている未来を、ともに実現したい」と言ってくださる顧客やパートナー様が増えてきています。

これら”キャディファン”とも言えるの方の多くは、例えば【初回の商談開始前に、既に社員プロフィールやインタビューを複数名分閲覧している】とか、【(エバンジェリスト的に)社内でキャディを宣伝してくれる /部門決裁者様・担当者様をご紹介いただける】等、なかなか通常では起こらないアクションや傾向がありました。

これらの事象に対してさらに突っ込んで確認していくと、前述の【強いミッション共感】パターンをはじめ、いくつか大きなパターンが存在しました。

これらの個別事象および明らかにしたパターンから「なぜそれが起こるのか?」「よりそれらを再生産するにはどうしたら良いか?」を議論することで、様々なマーケティングのアプローチに還元し、成果創出に繋げていくことが出来ました。(本noteでは割愛。別途の機会にまとめようと思います)

「ブランド選好をつくる」ことの重要性

これらを通して私が学んだのは、

「あぁ、これがブランドというものなんだな」

ということ。明確に「キャディだから買う」「キャディと一緒にやっていきたい」という強い意思を持ってくださっていることで、商談においても前向きかつスピーディーに会話をしていくことが可能になります。

n=1分析でお馴染み西口さんの「9セグマップ」がありますが、「認知フェーズで既にブランド選好が出来ている」状態がいかにパワフルかを実感させられました。

1人の顧客からアイデアを得て広げるN1分析とは? 『実践 顧客起点マーケティング』セミナーレポートより

「ブランド」の正体

あわせて、これらの重要な学びとして「ブランド選好の形成は、サービスの機能や費用・カスタマーサポート体制のような狭いカスタマー・ジャーニーの中で起こることのみではない」ことでした。

「何か困ったことがあれば、キャディはすっ飛んで来るよね!」
「ちゃんとものづくりが分かっている人間が出てきて、キャディは信頼できると思った。」
「キャディさんのtechの話を聞くと、新しい仕事の仕方を教えてもらっているように感じる。」
「直接を話を聞いて感動した。マッキンゼー出身の代表とか、いけすかない感じだろと思っていたら全然違った。真剣にものづくりの未来を考えているし、自分たちも目を伏せていた部分について考えさせられた。」

と、上記のようなお客様コメントから分かる通り、事前のイメージや直接的なサービス機能のみならず、キャディ社員ひとりひとりの立ち居振る舞いや、商談の際の熱量に至るまでがブランド選好をつくっていることが分かると思います。

余談ですが、上のポンチ絵はブランディングに関するいろんな書籍を読む中で、一番シンプルで共感した「実務家ブランド論」の中で語られているブランド定義(ブランドとは、「妄想」である)に通ずるものがあると感じてます。

「(ブランドを)思い出すきっかけになるものに出会ったときに、その瞬間に頭の中に自然に浮かんだ勝手なイメージ」

実務家ブランド論:片山義丈 (著)より

これからのキャディにおけるブランディング

と、ここまで実感値として獲得してきた内容を踏まえて、マーケティングと並行してブランディングについても様々なアクションが動き始めています。来年の2月にはキャディ初!の大型カンファレンスも予定しており、このタイミングでもブランディングの取り組みで推進している内容を発表できると良いな、とも考えています。(完全無料なので、ぜひ視聴登録してみてください。)

前述の通り、ブランド選好はマーケやPRの人間だけで作るものではなく、多くの要因によって形成されます。これを強化するためには継続して自社事業に関する社外/社内のリアクションを感度高く獲得しながらも、独善に陥らないバランス感覚をもってブランディングのアクションに還していくことが必要と感じています。

大型の資金調達を発表した2021年でしたが、キャディのブランディングはまだまだ仕掛りで・これからのフェーズです。ぜひ、各社マーケター/ブランディングご担当の方は取り組みのディスカッションなどさせていただけると嬉しいです。(以下のMeetyやTwitterでもご連絡をお待ちしております!)

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