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出会いも含めて読書(読書記録1)

前回までのあらすじ
1年で400冊、漫画を含めず300冊の本を読む挑戦を始めた。

これは、過ちの記録である。

読書記録

漫画以外
1.ポルトガルの海 : フェルナンド・ペソア詩選
2.絶望のきわみで
3.言語表現法講義
4.トマス・ド・クインシー著作集Ⅰ
5.ある数学者の生涯と弁明
6.ハーメルンの笛吹き男
7.重力の虹Ⅰ
8.孤独な散歩者の夢想
9.重力の虹Ⅱ
10.ゴーレム100
11.なめらかな世界と、その敵

漫画
1.藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(2) 定年退食
2.藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(3)俺と俺と俺
3.藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(4)未来ドロボウ
4.『藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(5)メフィスト惨歌

僕の目算では、1日4時間の読書により、目標は達成されるはずだった。しかし、今では、それよりもかなり多くの時間がかかることが予測される。
始まりは、トマス・ド・クインシー著作集だった。僕はページ数を確認せずに、図書館へ行き、自動書架から出庫した。そうして渡されたのが、この本だ。

大きさ
厚さ
1ページ当たりの文字数
ページ数

少し驚いた。しかし、本を読む挑戦で、「長いから」という理由で本を読まなくては本末転倒である。覚悟を決めて貸し出した。
何日かして、「長い本なので、飽きないように他の本も併読しよう」と思い、本を借りにいった。「長い本2冊だと疲れちゃうから、短い本を借りにいこう」と、ある数学者の生涯と弁明を借りることにした。

小さい
薄い
1ページ当たりの文字数も少ない
索引含め120ページしかない


しかし、図書館に着いたところで、何を借りようとしていたのかを忘れてしまった。
そうして借りてきたのがこれだ。

ドンッ


ぱっと浮かんできたのが、「重力の虹」だったのだ。
ちなみに、次の日はこれを借りようとして、流石にやめた。



1作ぐらいは読んでおきたいという気持ちなのに、全集しかないのだ。それは、トマス・ド・クインシー著作集についても同じだ。「藝術の一分野として見た殺人」が読みたいだけだった。しかし、自分の読みたいものばかり読んでいたら、出会いは狭まってしまう。同じ本の中に入っているものぐらいは、読んでおいた方が良い。
「出会い」といえば、今回の本の中で、1番良い出会いをしたのは、なめらかな世界と、その敵だ。


僕がこの本に出会ったのは、本屋だった。タイトルと赤坂アカ先生の絵に惹かれたのだろう。開いてみるとこの本は、次のような1文から始まった。

"うだるような暑さで目を覚まして、カーテンを開くと、窓から雪景色を見た。"

この衝撃的な1文と、それに続く狂った文に、僕はすっかりやられてしまい、本を閉じた。
その後、何年かして、衝撃が記憶に残っていたので、この本を読みたくなったが、タイトルを思い出せなかった。そして、読めないまま、さらに何年か過ぎ、偶然、ネットで見つけた。
これが、僕がこの本を読んだ経緯だ。
ちなみに最近、五年間タイトルを思い出せ無かったアニメが絶対可憐チルドレンだと分かった。Twitterをやっていたら、偶然、分かった。
こういう偶然って楽しいよね。

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