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言いづらい悩みを相談できる、”ひっそり”とした空間【ひきこもりUX会議 インタビュー】
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言いづらい悩みを相談できる、”ひっそり”とした空間【ひきこもりUX会議 インタビュー】

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Radiotalkで活躍する音声配信者「ラジオトーカー」を紹介していく連載インタビュー企画。今回は、番組『ひきこもりUXラジオ』を配信する、一般社団法人ひきこもりUX会議にフォーカスします。

一般社団法人ひきこもりUX会議は、不登校やひきこもりなどの当事者によって構成されている団体です。

Photo by岡本裕志

番組では、リスナーから送られてくる質問や相談といったおたよりに答える形で収録トークを配信中。番組の配信者も当事者であるからこそ、どこにも相談できなかった悩みが相談できる場所になっているのではないか、と共同代表理事の林さんは言います。

ラジオの持つ”ひっそり”感が、『ひきこもりUXラジオ』を、より一人ひとりに寄り添える場所たらしめているのではないかということが、取材を通して伝わってきました。

(取材・文/ねむみえり

生きづらさを感じてきた当事者団体である「ひきこもりUX会議」

ーーまず、ひきこもりUX会議の主な活動について教えて下さい。

林:ひきこもりUX会議は、私と石崎を含めて、主に5人のメンバーで構成されている当事者団体です。5人全員が不登校、ひきこもり、発達障害、性的マイノリティーのいずれかの当事者です。

私たち自身が生きづらさや、困難な状況を乗り越えてきた経験もありますので、そういった経験を活かしながら、当事者たちの状況や思いを広く伝えていきたいという理念で活動しています。

ーー当事者団体として活動するまでの経緯は?

林:もともと小規模な家族会などで体験談を話していたんですが、当事者の声を自治体や国などの支援を作る人にまで届けないと状況が何も変わらないなと思って、知り合いだった恩田と石崎と川初に声をかけて、一緒にやらないかと団体を立ち上げたのが2014年なんです。その後、室井も参加して、今のメンバーになりました。

まずは自分たちのいる東京や神奈川で、広く当事者の声を発信する活動をしようと決めて、2014年の11月に表参道で『ひきこもりUX会議』という名前のイベントをやったんです。そこで8人のひきこもり経験者にお話ししてもらったんですが、来場者が330人ぐらいで、手応えもあったし、これからもやっていく必要があるねということで活動を広げて、2016年に一般社団法人化しました。

ーー団体名は、もともとイベントの名前だったんですね。

林:そうなんです。団体としてやっていくとなったときに、団体名どうする?っていうので、色々考えて、イベント名だった『ひきこもりUX会議』をそのまま団体名にしちゃおうと。

双方向のコミュニケーションを目的に、Radiotalkを活用

ーー音声配信を始めようと思ったきっかけは? 

林:私たちは普段、ブログとかFacebook、TwitterなどのSNSでできる限り情報の発信をしているんですが、お知らせが主になってしまっているんです。私たちの事業に参加してくださる方々とか、ひきこもりの当事者の人たちと、双方向でコミュニケーションできるものがあまりなかったので、何か良いプラットフォームがないか探していました。

ーー様々な音声配信アプリがある中で、Radiotalkを選んだ決め手はなんですか?

林:いくつかアプリがあるのを知ってはいたんですが、一番大きかったのは、一般社団法人 にじーず」という、LGBTQの若い人向けの居場所を作っている遠藤まめたさんがRadiotalkをやっていたことですね。

私たちみたいな小さな団体が手軽にやるものとしては親和性が高いのかなと思いましたし、当事者の人たちもスマホさえあれば、制約などなく簡単にアクセスできるというのもよかったです。

それから、収録トークの上限が12分というのがちょうどいいなと思いました。あまり長くても聴く人が大変なので、長すぎも短すぎもしない12分というのは決め手になりました。

石崎:尺が決まってないと、何分話せばいいのかというのが分かりづらいので、12分と決まっているのはよかったなと思います。

林:リスナーさんから質問などもいただいてやり取りしているんですが、そういったものを簡単にいただけるのもいいですね。

ーー音声配信という形をとることでメリットはありましたか?

石崎:映像だと、音声以外にもどんな風に見られているかを考えなくちゃいけないですが、音声だけだと気をつかう範囲が少なくてすむので、そこが自分としては結構楽ですね。カメラがあるとすごく緊張しちゃうタイプなので、リラックスして話せるっていうのはありますね。

林:メンバーの1人である川初は外にいることも多いので、スマホさえあればパッと録れるのも便利ですね。

それぞれの経験を活かして悩みに答える

ーー収録トークは、メンバーの皆さんの人となりを知ってもらうための軽いトークから始まりますね。

石崎:これは、Radiotalkで配信をしてみようと発案してくれた、広報担当の方のアイディアです。ひきこもりUX会議のメンバーがどういう人なのかというのをあまり伝える場がないので、人となりを伝えることで、親近感を持ってもらいたいなと。

ーー収録はどのようなスタイルで行っていますか?

石崎:最初にZoomで打ち合わせをしたりもするんですが、そのあとはコラボ機能を使って、各々のスマホに向かってしゃべるという形です。

ーー収録トークで扱うおたよりの決め方は?

林:更新スケジュールの管理などを担当している人がおたよりをピックアップしてくれるので、事前の打ち合わせで「今日は3つあるけど、この中のどれにする?」って選びます。

その上で、例えば私と石崎だった場合には、「この質問は今日は石崎さんが答えたほうが良さそうだね」とか「これだったら私が答えようか」みたいなことも相談したりします。

ーー質問に対して、自分はこの目線で答えられるというようなものが、皆さんそれぞれにあるんですね。

林:そうですね。私が前にやろうかって言ったのが、母と娘の関係で悩んでいるという質問でした。石崎さんだったらメンタルの方面とか。

石崎:私自身、メンタルを病んでひきこもっていたので、そういうことの経験をより活かせるような質問だったら答えやすいよね、とかはあります。

林:LGBTQの質問だったら室井が適切かなとか、発達障害だったら川初が答えるとか、そういうのはありますね。

Radiotalkを通して、悩みを抱える当事者たちと繋がる

ーーRadiotalkで配信することで、ひきこもりUX会議としての普段の活動に影響はありましたか?

林:『ひきこもりUX女子会』というイベントなどに来た方から、「ラジオいつも聴いてます」と言ってもらったり、親子でRadiotalkを聴いているという方がイベントに来てくれたりしていますね。

逆に、ひきこもりUX会議のイベントに一度も来たことがなくて、ラジオだけ聴いていて、今日初めてイベントに来れました、という方もいます。

石崎:イベントのアンケートの「何でこのイベントを知りましたか?」という質問の答えとして、「Radiotalkを聴いて」という方が最近増えてきましたね。

ーー『ひきこもりUXラジオ』をきっかけとして、イベントに足を運ぶという行動にまで繋がっているのはすごいですね。

林:私たちは日本各地でイベントをやることが多いんですけれども、1回やったきりの地域もあったりするんです。なので、イベントではRadiotalkで配信していることも伝えています。現地でイベントを開催できなくても、『ひきこもりUXラジオ』を聴いてもらうことで、私たちの活動や話に触れていただくというのが目的です。

ーーどこにいても、ひきこもりUX会議の皆さんの活動にアクセスできるようになっているんですね。

林:あとは、おたよりとして寄せていただく声は貴重なものなので、そういうことで悩んでるんだなとか、それは確かに必要だよねっていうことを知って、それが事業に直結していくことはありますね。

石崎:どういったことで相談したいのかっていうことが直接分かるのは、Radiotalkぐらいなのかなって思いますね。

ーー当事者の声をすくい上げる場所でもあるんですね。

林:誰かがおたよりをくれて、それに私たちが収録トークで答えると、それを聴いたリスナーさんが、「じゃあ私もこれ聞いてみたい」と思っておたよりを送ってくれる状態になりつつあるのかなという風に思いますね。

あとは、収録トークで取り上げた悩みについて、「私はその時こうした」というような、質問してきてくれたリスナーさんの言葉に別のリスナーさんが反応することもあります。それもラジオの良さかなと思いますね。

言いづらいことを相談できるひっそりとした場所

ーーRadiotalkを続けてきた中で印象的なことはありますか?

林:特定のことが印象に残っているというわけではないんですけれども、おたよりが増えてくる中で、当然と言えば当然なんですが、リアルな質問が増えてきているんです。ひきこもりあるあるというような質問や、なかなか人には言いづらい内容の質問もあります。

例えば、「障害年金をとるのどう思いますか?」とか、「このままだと生活保護になる」とか、「仕事が続かない」というようなおたよりをいただくことがあります。このような悩みを打ち明けると、「そんなのはみんな大変なんだから、なんとか頑張るしかない」と言われがちなんですね。

おそらく我々が当事者団体であるということもあって、ひきこもりの人こその悩みのようなものを、わりと正直に番組におたよりで送ってくれているのかなというのは感じているんです。そこで、収録トークの中で私たちも共感したり、「そういうこともあるよね」って話すことで、ホッとしてもらえるのかなと。そういう場に、12分のラジオでもなれてるのかな、というのはここのところ感じていることですね。

ーーリスナーさんにとって、当事者団体であるひきこもりUX会議の皆さんにだけは言えるということはありそうですね。

石崎:ちょっと違う角度から言うと、我々ひきこもりUX会議も長く活動してますけど、収録トークの最初の軽いトークで、メンバーの人となりを改めて知ることが多いんです。一緒に活動しているけど、「人になかなか理解してもらえない自分のこだわり」とかわざわざ聞かないじゃないですか(笑)。なので、Radiotalkを始めたことで、メンバーの新しい側面を知るようになっているのは面白いなと思ってます。

林:普段は仕事に追われていて雑談する時間があまりないので、Radiotalkを録る中で、「そんな映画好きだったんだ!」と初めて知ることがありますね。

ーーひきこもりUX会議の皆さんにとって、Radiotalkはどういう場所ですか?

林:貴重な双方向になれる場ですね。当事者の声も聞けるし、私たちの声も、ラジオを通してではありますが、直接届けられますし。

ラジオは音声のみだからなのかもしれないですが、テレビやYouTubeなどに比べて、かなり親密な感じがするものだと思うんですよね。なので、私たちの思いやメッセージも伝わりやすいと思いますし、リスナーの方の思いもこちらに伝わりやすいというところがあるなと。

それに、ラジオってちょっとひっそりしてるじゃないですか。そのひっそり感がいいのかなと思っています。私たちはイベントを大きくやるタイプの団体なので、イベントだと300人とかっていう規模になりますが、ラジオは逆にこそっと少人数で、みたいな空間になっているんです。それがすごく大事なことかもしれないなと思いますね。

石崎:壁を取っ払うような場になればいいなと思っています。イベントとかで当事者の方や経験者の方と会うと、「壁を感じる」と言われることがあるんです。登壇してる側と見ている側という立場の違いで、そういう壁を感じてしまうというのがあると思うんですが、実はそんなに変わらない同じ人間なんだっていうところが、Radiotalkで伝わっていってもらえればなと思いますね。

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