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転職活動異常あり

■最前列は激アツゾーン


さてさて・・・


無職生活に入ってそろそろ1ヶ月になろうかというこの頃。

初めて転職フェアみたいなやつに参加してみました。広い会場に色んな会社が参加して、ブースを回って人事担当者と直接お話が出来るだけでなく、その場で応募も出来て、おまけに参加したらクオカードなんかも貰えちまうんだ、と以前の職場のおじさんから言われたような記憶があって、ようやく申し込んだ次第。遅ればせながら・・・。


転職フェアの事務局から招待状が家に届いて、それだけではなく事務局の方からわざわざお電話をいただき「今週に開催になりますのでよろしくお願いします」念を押される。もしかしたらそれだけとりあえず申し込みはしたけど当日になって、あーやっぱり行くのめんどくせえからやめよっかな、みたいなドタキャンするヤツも多いんだろうなあ。(自分もそうなりかけました)


とりあえず履歴書や職務経歴書を準備して、ちゃんとスーツにネクタイ姿で会場に訪れて手の消毒と手首から検温器での体温測定。


「あれ?あれっ?」

受付の女性が必死に何度もピーピーやるもエラー連発

うそ・・・私の体温、低すぎ・・・?!


ちょっと寒くなると検温器との相性がすこぶる悪くなります。


会場の中に入ると、ガラ~ンとした雰囲気。


フェア、なので会場はもっとワイワイ、熱気のある感じなのかと思っていたらめっちゃシーンとしています。まあ、真剣にお仕事を探す場でもあるのであんまり浮ついた気持ちの人もいないのでしょうがそれにしても静かだなあ。人も少ないというか、恐らく50人ぐらいしかいないのではないか。こんなもんなのかしら。これもコロナのせい?参加企業数も10社ぐらいだし。


受付でもらった紙袋の中にプログラムがあり、参加企業からの一言PRの時間はとうに過ぎていておよそ30分押しぐらいでスタート。打ち上げ会場みたいな簡易的な壇上から1社ずつ挨拶と文字通り一言PRが行われます。


「皆さん、こんにちは!株式会社〇〇の人事担当、〇山と申します!」と、朝の情報番組よろしく明るくハキハキとした挨拶で始まるんですけども、パイプ椅子が並べられたその最前列の人たちの食いつきがめちゃくちゃ凄い


「こんにちは!」という挨拶に、それ以上の声量の「こんにちは!」で返す。


終息してきたとはいえ、まだコロナがどうなるか分からない状況の中ライブだってスポーツ観戦だって、声援はご遠慮ください、みたいな状況なのに、ここではめちゃくちゃハッキリと声出しをしています。まあ


コロナ? そんなもん知るか! こっちは生活がかかってんだよ!!


という真剣さ、必死さがコロナの恐怖を上回っていると思えばそれもやむなし、なのでしょう。壇上の担当者も、会場のスタッフからも注意があったわけでもないので、まあ、問題なし・・・なのでしょう。ちゃんとマスクしてたし、ディスタンス取れてたし。


後ろの席から見てましたけども本当に凄かった。


前のめり過ぎるというか

もう顔が床にめり込むのでは?

と、心配になるぐらいの前傾姿勢。担当者が司会の女性から紹介されたら頭の上でしっかりと大きな拍手。これは素晴らしい。サッカーのゴール裏における熱いサポーターたちだってここまでの頭上での拍手はなかなか出来るもんじゃないですよ。それぐらいの熱い壇上の担当者へのアピール

そして、こんにちは!にはそれを飲み込むこんにちは! 何か担当者が喋るたびに頭を30cmぐらい上下に動かし、頷いてます! あなたのお話を私は真剣に聞いております!! という無言のアピールが熱い。そしてしょーもない冗談も懸命に拾って大げさに笑う。笑い声とか自然に出てしまうものは暗黙のルールで見逃されるパターンでしょうが、こういう先方に対していかにも気づいて下さい!という作為的なヤツは一体どうなるのか分かりませんが、特に誰から指摘されることもなかったので、これも特段問題なかったのでしょう。逆に盛り上げてくれてありがとう、みたいな。

盛り上げてくれてありがとうと言えば、あんまり熱気が凄いんでこの方たちは事務局サイドが雇ったサクラ的な人たち?って思ってしまうほど。それぐらい最前列が激アツライブハウスなんかでも最前列を巡って激アツなやり取りが繰り広げられると思うけどもこうした転職フェアにおいてもやはり最前列は激アツなんですね。


ちなみに、最前列の人々を眺めていて、なんか〇〇警察みたいで嫌なんだよなオレ・・・と少しだけ自己嫌悪に。


10社ぐらいしか参加企業は無かったし、この企業いいな、と思った企業も全然なくて(向こうもそう思っているだろうけども)そのうちの1社だけ人事担当者の方とお話させていただき、応募書類を提出して終了。


一応、来場者アンケートも書いて提出したんですけども

フェア終了時刻の18時まで会場にいないとクオカードはもらえない


・・・ということをそのとき知りました。


とくに話を聞きたい企業もないのに、あと4時間ぐらいこの会場にいるのは無理でした。時は金なりという中で500円のクオカードのために会場で鼻ほじりながらずっと待つってのもなあ・・・


一応1社は応募しましたけども、最前列の激アツなファンたちは、めっちゃ距離あるのに隣で聴いてるかのようにブースを飛び越えて志望理由とか自己PRを述べられていらっしゃいまして、人生初の転職フェアはただただ圧倒されて会場を後にしたのでありました。



もっと何ごとも真剣に、そして熱い人間になりたい。。。

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