見出し画像

【もう食べられない名店・番外編】~ある晴れた夏の午後に 中華そば めとき


■猥雑な街の、静かな場所にある名店との最後の邂逅




先日のある暑い日の昼。



画像1



以前に訪問してもう2年ぐらい経っただろうか。



 その間、キッチンふじは閉店してしまいここの店主もなかなかのご年配のようだし、もしかして・・・と店に着く前は一瞬イヤな予感はした。



 しかし、こうしていつもの暖簾が出ていて、そして変わらない姿でラーメンを作る様子。


煮干しの香ばしい香り。


そしてその隙間を埋めるようなAMのTBSラジオ。


その変わらなさにホッと安堵の息をつく。



画像2

中華麺  ¥890
麺固め



変わっていない。



画像3


 相変わらず煮干しのエキスと、店主さんの人柄が出ているような、暖かみのある味。



旨味、ほろ苦さ、エグみ、香ばしさ・・・



そのすべてがスッキリとしたスープに集約されている。

それも絶妙なバランスで。



画像4


改めてこのボリューム感が嬉しい。



 店主さん曰く、ここのラーメンの麺の量は300gとのことだから、下手なラーメン店の2人前ぐらいあるだろう。


大きいドンブリにヒッタヒタに入ったスープ。

そして底までタップリと埋まっている麺。


尋常ではない満足感がそこにはあった


変わらない姿でラーメンを作る様子。

煮干しの香ばしい香り。

その隙間を埋めるようなAMのTBSラジオ。


 その中のどれか一つでも欠けてしまったら、このラーメンの味は出ないかも知れない。


変わらなさ・・・いや、一つだけ変わったこと。


何だか以前よりも店主さんがお元気そうだったこと。


それが何よりも嬉しかった。



 個人的に大好きなラーメン二郎本店の店主さんと、この店主さんの二大巨頭(?)



 どうかいつまでもお元気で、美味しいラーメンを作り続けて頂きたいものだ。


 そんなことを考えながら、幸福感に包まれた自分は、暑さと猥雑さにまみれた街へと出て行った。


これが、俺が最後にめときへ訪問した日となった

<2013年07月11日に訪問>


迷惑メール対策とたまにB級グルメ的なものをご紹介いたします