人生初の宝塚を観に行く、の巻
■想像以上に華やかで煌びやかな世界でありました
さてさて・・・
シティーハンターが好きです
いや、正確にいえばシティーハンターのテーマ曲を歌っていたTMNETWORKが好きなのでそれとともに好きである、という方がより正確なんですけども。
カッコいいよなあ。
連載や放送が終了して30年以上経っているのに、まだこうして作品化される名作といっても良いマンガ、アニメ、そして曲。
今まで生きてきて宝塚とは全く無縁の人生を過ごしていて、そしてこれからも関わることはないと思われたところに
まさかの宝塚での公演!!
これは驚きましたね。フランス映画での実写版よりも驚きました。そして、これはどうしても観て見たい!そう思いました。
でも、そのために兵庫県の宝塚劇場まで行くのもなあ・・・
そんなモヤモヤしていたころにちょうどのタイミングでイープラスから東京宝塚劇場の貸切公演のお知らせがきたのです。まあ、どうせハズれるだろうけども一応申し込みはしておくか。そう思って申し込みましたらば、たまたま当選となって、人生初の宝塚観劇となったわけです。(良い席しか申し込まない人は自動的に落選とします、的な縛りがあったような気がします)
ついに来ました。
仕事で近所(東宝や帝国劇場)までは行ったことはあるんですが、ここを訪れるのは本当に初めて。
ドレスアップした女性もたくさんいてそんなところにTシャツで気楽な感じで来てしまって良かったんだべか・・・と割と本気で不安になります。
入場したらいきなりグッズ売り場に通されるんですね。制限時間を設けられて、30分以内に買い物を済ませてくれ的な状況。
グッズ専門の売り場からしてもうすごくて圧倒されます。男女比の割合からしたら、女9.8:男0.2ぐらいの印象。
そんな中に紛れ込んでしまった自分の場違い感がハンパない。
しかし色んなグッズ見てると、宝塚の役者さんは本当に皆さんお綺麗で、
『お姉様方、いつもお綺麗だわ』
『わたくしも少しでもお姉様方に近づける様、精進致しますわ』
自分も、そんな口調になりそうで怖い。
それ以上にアレですよ。
いやマジで危険だなこれ…と思うのは、「おっ、はいからさんが通るがあるやん!」とか「花より男子もあるやん!」とか、「星風まどかさん、潤花さんお綺麗ねえ(ウットリ)」……なんて気づいたらカードで数万円レベルの買い物するとこじゃったマジで沼やで…。
とりあえずシティーハンターのプログラムと写真集、ポストカードを買いました
なるほど、こういう感じで宝塚という沼にハマる危険性を実感しました。まあ、お金があったら思う存分、沼にドップリと溺れるのも悪くないんですけどねえ・・・
当然というか案の定というか男子トイレが少ない・・・。まあ、圧倒的に女性客が多いので当然といえばまったく当然なんですけども、最初は見つからなかったので
「え?男はアテント的なやつでしろ・・・と・・・?」
と、一瞬思ってしまいましたよ。(嘘)
おー、シティーハンターのチラシだ!もらおう!!とルンルン気分でもらっているところに、他の皆さんは次回公演のチラシを取っているわけです。
『アナタはまだ”そこ”なのね・・・。アタシたちは”その先”で待ってるわ』
そんなことを言われているような気がしました。
劇場内に入ると、コロナ対策で1席飛ばしなのかと思ったら満席でした。
すごい!
シティーハンターといえば、このカラスとトンボですよ。何という原作リスペクト。
そして本編が始まりました・・・
人生初宝塚観劇終了。
宝塚版シティーハンター。
素晴らしかった・・・けども、ドタバタコメディ過ぎるというか非常に展開の速い芝居で、もうちょっと落ち着いた感じでも観たかったかな、という気も若干しました。
でも、ユニオン・テオーペや最初の相棒である槇村もしっかりと登場したり、自白剤の辺りはフィリップ・ラショーの実写版シティーハンターを彷彿とさせます。
やはりあの辺りを絡ませるとストーリーが組み立てやすくなりますね。槇村を幽霊にしてストーリーテラー的な感じでその後の芝居にも絡める発想は素晴らしい。
そしてある意味自分にとっての一番の気になるポイントである曲。GET WILDだけでなくStill Love Herも出てきて感動しましたよアタシゃ。
すぐに喫茶キャッツアイが登場したりとか、想像以上に宝塚はステージもセットも豪華でした。
ちなみに、劇場版アニメのシティーハンターでも登場してきましたが、今回の宝塚版のシティーハンターでも冴羽獠に迫るオカマ?らしき人が出てきて、女性が男性を演じる宝塚において女性になりたい男性が女性を演じる存在を男性を女性が演じる女性が女性になりたい男性を女性が演じるのか……と、何だかアタマの中がよく分からなくなることを考えておりましたわたくし。
そして、シティーハンターが終わって35分間の休憩をはさんで次の舞台、こちらがまた素晴らしかった。
華やかで煌びやかよねぇ。ピンスポが当たる度に拍手がわき起こります。宝塚関係を何一つ知らない男は周囲をキョロキョロと見回して『きっとこれは凄い人なんだべ』とワンテンポ遅れで拍手する。
きっと宝塚ガチ勢なら『今日のルミさん特にキレてるわ』とか『花さんの声のノビが最高なのよ』とか色々楽しめるんだろうなあ。
後ろにつけるフワフワな羽というか飾りの大きさでその人のスター度が分かる・・・ような気もするけども。
いやあ本当に凄い世界だった。
この世にこんなにも煌びやかな世界があったのか!とひたすら薄暗い人生を過ごしてきた人間は思う。
そして、ビックリしたのは音楽は全部ナマ演奏だったこと。オーケストラというか全てにおいてめちゃくちゃレベル高いのに、ステージの下にいらっしゃるのだろうか、文字通り縁の下も縁の下の力持ち的なポジションだよなあ。
宝塚といえば思い浮かぶ階段のセットも迫力あったなあ。
高所恐怖症の自分だったら上に立つだけで足がガクガクだろうなあ。それだけでも凄いのにヒールの靴で笑顔で降りて、さらにそこで歌って踊るとか本当に凄い。
そしてこれだけの人数に演出つける人、着替えで袖に控える演出助手の人たちも本当に凄いわ。どうしても裏の方に目がいってしまうわたくし。そしてラインダンス等で大勢の女性たちの太ももにも目がいってしまうわたくし。
改めて、宝塚にハマる人の気持ち
めちゃくちゃ分かります!!
と、人生初の宝塚観劇を終えて思います。
シティーハンターには、ステージ上におじさんやおじいさんもたくさん登場していたけど、これも全員女性なんだよな・・・と改めて驚きです。
つーか、これだけ出来るんなら全員女性でいいよなもう。男なんかさ、汚ねえし臭えし、なんて自分のことをめちゃくちゃ棚に上げたことを考えつつ、東京宝塚劇場を後にしたのでありました。。。
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