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リツアンの社員育成に関する考え

一部のSES企業の経営者から、リツアンが未経験者や微経験者の育成を放棄しているとの指摘を受けることがあります。確かに、リツアンはSESの準委任契約よりも派遣契約が多く、エンジニア社員の育成に関してはクライアント企業に任せる部分が多いです。

ただし、リツアンは未経験者や微経験者の育成を放棄しているわけではありません。

まず、リツアンの創業目的は「エンジニアを不当な搾取から解放する」ことです。SES企業の中には、エンジニアを低賃金で働かせて多大な利益を得る企業があります。リツアンはこうしたやり方に異議を唱え、エンジニアが正当に評価され、適切な報酬を得られる環境を提供することを目指しています。そのため、リツアンの最重要ミッションは「エンジニアに1円でも高い報酬を支払う」ことです。これにより、エンジニアの生活が豊かになり、心に余裕が生まれます。心の余裕はエンジニアにとって人生の選択肢を増やし、結果としてビジョンである「いきいきと生きる人」が増えると考えています。つまり、リツアンが解決したい課題は、エンジニアが正当に評価され、豊かで充実した人生を送ることです。

一方で、社員育成に力を入れるSES企業も存在します。これらの企業は社員育成を理念に掲げ、ITエンジニアの成長とスキルアップを重視しています。機械・電気分野と比べて、IT分野では未経験者が実践経験を積むのが難しいです。これは、自動車や半導体などの機械・電気分野は開発のスパンが長いのに対し、IT分野の開発サイクルが短く即戦力が求められるからです。リツアンはメンター制度を導入してこの課題解決に取り組んでいますが、機電分野と比べIT分野での運営は難航しています。

この現状を踏まえ、現在はOff-JT(職場外訓練)を取り入れています(取り入れていきます)。昨年(2023年)11月には「どんな人にもIT人材になるチャンスを平等に提供する」という理念のもと『Terakoya tech』を開催し、未経験者や微経験者に無料で学習の機会を提供しました。今後、この取り組みは『Terakoya tech2.0』として進化し、採用が見送りになった応募者にも無料で学習の機会を提供します。Terakoya tech2.0は既に一部開始されており、現在Javaコースが進行中です。近日中にAWSコースも開講予定です。今後の学習プログラムはエンジニア社員と相談しながら、科目数やコースの種類(初級、中級、応用)を増やしていく予定です。

さらに、社内向けに開講する教育プログラムにも、Terakoya tech2.0と同様に採用が見送りになった応募者を招待します。プログラム第一弾として『リツアンAI研修』が8月24日に開始されます。この研修では、国内最高峰のAI研究機関である東京大学松尾研究室とビジョンを共有する『株式会社松尾研究所』出身の講師S氏を招き、AI技術の基本から実践的な応用まで幅広い内容を学ぶことができます。S氏は昨年、岸田首相に生成AIについて講義を行ったことでも知られています。

リツアンはエンジニアの「心の余裕が豊かな人生を生む」というテーマを重視しながら、未経験者や微経験者の育成にも力を入れていきます。ただ、2つの課題を同時に解決することは難しいため、リツアンはあくまでも創設理由である「エンジニアを不当な搾取から解放する」を重視し、経験者へのサービス向上を優先します。

リツアンの取り組みは、結果的に未経験者へのチャンスを増やすことに繋がります。経験者が増えることで、新しい取引先の開拓が進み、その取引先からの信頼が蓄積されることで、「未経験者でもリツアンの紹介なら安心」となる基盤が形成されます。

取引先からの信用は、エンジニア社員のモチベーションによって築かれます。モチベーションが高いエンジニアは、仕事に積極的に取り組み、優れた成果を出します。これが取引先にとって信頼の証となります。そして、このモチベーションは正当な評価から生まれます。

メンター制度が成功するためには、メンターであるエンジニア社員に心の余裕が必要です。心に余裕があれば、メンティーに親切に接し、時間をかけて丁寧に教えることができます。しかし、心に余裕がないと、メンティーに冷たくなったり、十分な指導ができなくなったりします。この心の余裕は、生活の余裕から生まれます。心に余白がないと、メンターの指導もうまくいきません。

そのため、リツアンは「1円でも高い報酬を支払う」というミッションを大切にしています。

自動車や半導体業界など、機械・電気分野への技術派遣は、IT分野と異なり、未経験者や少ない経験からでもエンジニアとして成長する機会が提供されます。実際に、大手技術派遣会社では毎年、数百人の新卒を採用しています。今後、リツアンは機械・電気分野での新卒および未経験者の採用を視野に入れて事業を展開していく予定です。もちろん、経験者を重視し、不況に強い基盤を築くという基本方針は変わりません。

2023年11月に開催した「Terakoya tech」の案内ページです。今後、この取り組みは『Terakoya tech2.0』として進化し、採用が見送りになった応募者にも無料で学習の機会を提供します。

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