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【マーカス5分読書メモ】最近の優れたサービスはこうやって生まれた【STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか 】


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このnoteを読むと…

①メルカリやSPEEDA、ラクスルなどの近年のサービスの生い立ちが分かる
②スタートアップを立ち上げるための知識を吸収できる

「STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか 」を読むに至った理由

・SPEEDAの名前が表紙にあり、近い業種で働いている自分にとって気になった
・こういった起業の成功例を複数あげた書籍はなかったから

「STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか 」を読んでのメモ

・アイデアの起点と検証、情報収集について
 アイデアの起点
  事例起点
  
海外サービスの日本版を考え、具現化を進める
  ex.ビズリーチ…ダイレクトリクルーティングを参考に

  課題起点
  
自分や他人の「不」からアイデアを創り出す
  ex.SPEEDA…自身の投資銀行時代の企業調査の煩わしさから
     BASE…母親の「ネット販売をしたい」という声から

  構造変化起点
  技術や環境の変化によって生まれたアイデアを生かす
  ex.kurashiru…5Gによって動画の時代が訪れると考え生まれた

 アイデアの検証
  ①誰の、なんの課題を解決しているのか

   提供側の視点を捨て顧客側からプロダクトやサービスのあるべき姿を考える
   1人の具体的なユーザーを見つける
  
  ②スケールは可能か
   十分な市場規模があり、大きな事業規模を見込めるのか

  ③既存のサービスに置き換わる新しいサービスか
   ターゲット顧客の現在の代替手段を考える
   ニーズがある=既に代替手段が存在、代替手段との比較

  ④ビジネスとして成立するのか
   LTV(顧客1人の生涯収益)がCAC(顧客獲得コスト)を上回っているか
   業界で勝ち残るためのKSF(成功の重要要因)を押さえる

  ⑤数年後により多くの人に使われるサービスか
   先を見据え、不確実性の残る領域に活路を見出す

 情報収集
  誰よりも詳しくなるまで専門分野の情報収集を行う

・起業時の編成と採用

 成功するチーム、4つの条件

  ①アイデアの検証に必要な最低限の人材を絞ること

  ②カルチャーフィット、チームの雰囲気に合う人を優先すること

  ③社長も雑用を引き受け、全員野球に徹すること

  ④社長が率先し、メンバーを常にモチベートしていくこと

 スタートアップの採用にありがちな罠
  →「採用しやすい人」から採用してしまうこと

 スティーブ・ジョブズ「Aクラスの人間はAクラスの人間を連れてくる」

  採用=奥が深く、会社、事業の成功の命運にも影響する

・サービスの検証は「声」ではなく「行動」に注目する

 「行動」は「統計」=「数字」に表れる
  →データドリブンな経営を行なっていくこと

・検証用のプロダクトには必要最低限の機能のみ詰め込む
 →小さく、早く検証を積み重ねるために

・プロダクトの価値を磨いてこそ、真の顧客を手に入れることができる

 金銭的なリターンをもたらす顧客だけでなく、
 非金銭的リターンをもたらす客=ファンを獲得することが重要
 →そのためには商品力を上げることが欠かせない

 商品力を向上させる2つのパターン
  ①機能改善
  ②機能拡充

 プロモーションなども重要だが、注力すべきはプロダクトの価値を磨くこと

「STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか 」のまとめ

・アイディアを見つける段階では、情報収集が肝心。その分野について誰よりも詳しくなること

・初期のチーム編成は必要最小限。先を見通せない状況で大きなチームを作るのは危険だから

・アイディアが見つかったら、顧客の「声」ではなく「行動」に着目し、使い続けてもらえるかどうかを検証する

・顧客を獲得するためには、プロモーションよりプロダクトの価値を磨くことが大事

最後に

起業の際のポイント的なところを、今をときめく革新的なサービスや事業、スタートアップの事例を交えて紹介していた面白い本だった。楽天イーグルスでも働いていたビズリーチ南氏や、DeNAで務めていたミラティブ赤川など意外と野球に近い話も登場して読みやすかった。

本noteの「「STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか 」を読んでのメモ」で記載したようなアクションを繰り返し繰り返し行うことでスタートアップを拡大させていくのだろう。


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