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【スポーツツーリズム事業会社とは、具体的にどんな仕事をしているのか?(ルーツ・スポーツ・ジャパン会社紹介②社内体制編)】

ルーツ・スポーツ・ジャパン代表の中島祥元(なかしまよしもと)と申します。主に自転車(サイクリング)やランニングなどの「公道スポーツ」を活用して、全国にDOスポーツの機会を創り、そして各地の地域活性化にも貢献するということを事業として展開しています。スポーツと観光を掛け合わせた「スポーツツーリズム」という領域でもあります。

さて今回は、前回に続き「会社紹介」的なnoteです。前回は、今やっている事業内容について書きました。

今度はその事業を実際に運営するにあたり、どのような社内体制・役割分担で取り組んでいるのか。「社内体制編」ということで書いてみたいと思います。

これを読んで欲しいなと思うのは、まずはうちの会社に転職先・就職先として興味を持ってもらった方。最近採用活動をしていますが、会社のWEBサイトだけでは中々実際のシゴト内容を伝え切れていない感じがしているので。またうちの会社と連携して何か一緒にやってみたいという方々など。これを読んで「この部分でなら連携できる、力を貸せる」みたいな方がいたら是非教えてください!

若干内部事情的なコトも書いていくので、同業や近縁領域の方々にはあるいは参考にもしていただけるかもしれません。

■会社としての基本情報/社員構成などの概観

・設立年数:2009年2月3日設立。2人で始めました。
・現在の社員数:僕を含め14名。

・男女比:ちょうど半々(男7:女7)
・平均年齢:2021年4月時点で30.7歳。一番上が僕の44歳、下が4月新卒入社の22歳。40代2人、30代4人、20代8人という構成。30代以上の社歴の長いメンバーで「マネジメントチーム」としています。

・スポーツ歴:今在籍しているメンバーの主なスポーツ歴(学生時代までに部活とかでやってきたやつ)は、バスケ、サッカー、野球、陸上、空手、ラクロス、テコンドー、ワンダーフォーゲル、等々。事業のメイン領域である「自転車」を選手として経験していたものはいない。ただし社会人になってから、多くのメンバーが何らかの形でサイクリングや自転車レースは楽しんでいます。今は、市民レースで優勝するような人もいたりします。

・居住地:一都三県が9人、それ以外は栃木、茨城、群馬、大阪。2020年3月以降は「フルリモート体制」ですが、2ヶ月に一度くらいは都内に全員集合し「リアル全体会」をしています。

↓2019年7月の「10周年記念パーティ」の様子。社員+家族+お世話になっている方々、での集合写真。

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↓直近の「リアル全体会」の様子。この日は大阪在住メンバーも合流。4月入社の新卒社員もいます。

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■社内の役割分担(事業運営の直接部門のみ)

前回のnoteで、僕たちの事業の基本的な考え方は、「スポーツする人と地域の両方に喜びを提供することが目的」であり、その手段として「イベント」・「スマホアプリ」・「ガイドツアー」など様々な事業を行っているということを書きました。それらの各事業・案件を実際に創っていく際の、社内の役割分担はこの表のような形になっています。↓

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縦軸が「事業別」、横軸が「機能別」。これだけだと意味が分からないと思うので、機能別に普段の仕事の流れにも沿って説明していきます。
(色んなパターンがありますが、ややこしくなるのでクライアントが「地方自治体」の場合を想定して、ばっくり書いていきます)

またこれ以外に、経理とか人事・総務とかのいわゆる「間接部門」もありますが今回は省きます。あくまでも、イベントやキャンペーンなどの「案件」を動かしていく役割の整理。

―機能A:フロント

このポジションは「地域側から相談を受け、課題をヒアリングし、解決策を提示し、課題解決策としての事業や案件を“決めてくる”役割」を担います。弊社の場合、基本的に新規案件は「クライアントからの問い合わせ」から始まります(そのように設計しています)。要は「サイクリングや、アウトドアコンテンツで地域活性化したいんですが・・」という相談を受けるところから始まる。

そういった問い合わせにまず対応して、「案件化」するまでがこのポジションの役割。ここで一番大切なのは、クライアント(地域)側の「課題」と「目的」を正しく把握すること。「サイクルツーリズムで地域活性化」と一言で言っても、出来ることは無数にあります。結局のところ「最終的にはどうなることが望ましいのか(目的)」をヒアリングして、そのための適切な「手段」を提案していきます。

先方が元々イメージしている手段は解像度が低いケースも多いので、「これをやってください」と言われてそのままのことはやりません。例えば「こういうイベント開催して欲しい!」と相談を受けても、「そういう状況なら、イベントじゃなくて少人数制のツアーとかを複数回やったほうがいいですよ!」と返したりすることもあります。

必ず現地に足を運んで現地調査も行います。自転車で走ったり色んな場所へいったり、ご飯を食べたり泊まったりと、実際に「体験」もします。

地域側との予算調整もこのフェーズの役割となります。現状は、次の「チーフ・ディレクター」もこの役割を兼務することが多くなっています。

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―機能B:チーフ・ディレクター

「イベントやキャンペーンなどの各案件を最初から最後まで進行管理し、社内外の関係者を取りまとめ、リーダーとしてプロジェクトを成功に導く役割」を担います。「プロジェクトマネージャー」のような呼称の方がイメージしやすいかもしれません。

クライアント(地方自治体や地域の観光・まちづくり団体等)に向き合い、社内メンバー・社外パートナーとチームを組み、1案件につき半年~1年程のスパンで取り組みます(案件は同時並行で複数を担当)。開催地側の要望を汲みながら、参加してくださるスポーツ愛好家の皆さんにとっても魅力的な内容となるよう企画を練り上げ、また社内外のメンバーのタスクや予算も管理していく、非常に重要なポジションです。

開催地の皆さん方と特に親密な関係になっていくのもこのポジション。イベント開催までにはかなりの回数、実際に現地に足を運び、地元の皆さんと一緒に協議して、お酒を酌み交わし、アイデアを出し合って、よりよいものになるように試行錯誤していきます。経年的に長く関わっていくことも多く、人によっては担当地域が「第二の故郷」みたいになっていったりもします。
イベントにしてもキャンペーンにしても、チーフディレクター独自の「色」が出てきます。

↓ここ最近、このポジションの人材採用を強化していました。既に採用を決めた人もいますが、良い人がいれば随時受け付けています。

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―機能C:ライド・ディレクター

「ライド・ディレクター」は、主にサイクリングイベントやレースイベントの、「競技」および「運営」部分の制作を担います(ランニングイベントもありますが、最近めっきり自転車が多くなり、「ライド」という呼称が社内的に定着しました)。

このポジションは、いわばスムーズな運営全般と、「安全・安心」への意識が最も大切になる役割です。具体的には、道路規制にかかる計画や諸調整、競技運営全般の計画・申請、会場設営やスタッフィング、そして当日の運営まで。「自転車・ランニングなどの公道スポーツイベント」のまさに「屋台骨」を支える仕事と言って良いと思います。

↓ちょっと古い(3年前ほど)ですが、ここのポジションに特化した詳細説明はここにまとめました。「運営側の安全対策」というページ。

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↓レース系のイベントでは、ライド・ディレクターが競技運営の責任者を務めます。これは日産スタジアムで開催するイベントのライダーズMTG(競技上の注意事項説明)。

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―機能D:カスタマー・ディレクター

「カスタマー・ディレクター」は、イベント・アプリキャンペーン・各種プロジェクトの中で、主にユーザー(スポーツする人)の窓口になり、参加者対応を行う役を担います。

例えばイベント事業ならば、参加者からの問い合わせ対応やエントリーの管理、そしてイベント当日は、参加者の方々が最初に訪れる「受付」での対応などがメインの仕事。僕らが提供する各種スポーツコンテンツを楽しんでくれるユーザーの皆さんの「生の声」を最もダイレクトに感じることのできるポジションの一つです。

またプロジェクト毎のチームに所属し、ユーザー窓口対応以外の様々な業務も。チームをまとめるチーフ・ディレクターのサポートに回り、クライアント(地方自治体や地域の観光・まちづくり団体等)との諸調整なども。ユーザーから見ると「顔」役でもありながら、運営チームの「縁の下の力持ち」的な要素もある、めちゃくちゃ大切なポジションです。「人と接するのが好きで、細やかな対応が出来る」みたいな人にぴったりなシゴトかと思います。ちなみにここのポジションも最近募集を出しました。

↓これは2019年のカスタマーチームの社内発表の一部。「問い合わせ~エントリー管理~当日(現場での)受付」の全てのフローで目標を設定。「問い合わせ」フェーズでの最も大切な事は「問い合わせ件数を減らすこと(それが参加者にとって最もストレス減)」と考えて、トライしていました。

191220【カスタマー】2019年最終報告

↓イベント当日は参加者さん一人一人を迎え入れる役割を担います。

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―機能E:マーケティング・ディレクター

こうやって僕らが創ってきたイベントやキャンペーンを、より多くの人に知ってもらうために、様々な施策を回していくのがここの役割。広報PR的な側面も強いけど、社内では「マーケ」と称しています。事業の一つでもある、各種マーケティング調査などもこのチームが担当します。

より具体的に言えば、

・コミュニケーション、プロモーション計画全般
・コンテンツ設計、制作
・販促・分析検証
・WEB制作/編集/デザイン
・SNS運用
・メール配信/CRM

みたいなところになります。
チーフD等と連携しながら、案件毎にターゲットと訴求したいポイントを決めて、適切な人に適切な情報が届くようにしていきます。WEB制作会社さん、各種メディアさん、各種ツールベンダーさんなど、外部の専門家の力を借りて、色々試しながら試行錯誤してます(つい最近、メール配信・CRMのツールは新しいモノに切り替えました)。

↓めっちゃ社内資料になるけど載せてしまいます。イベントやキャンペーンを創るとき、マーケチームとチーフDで、まずターゲットや提供価値・体験機会等の要件を決めていきます。そしてこの表でいう最下段の「コミュニケーション全般」を担当するのがマーケチームの役割。

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↓主催事業「ツール・ド・ニッポン」の各種SNSアカウントもマーケチームが運用しています。Twitter中の人は新卒3年目の若手が担当。是非フォローお願いします笑。

ここまで、ざっくりとではありますが、僕らが実際に事業としてイベントやキャンペーン、その他企画を創っていくときの、社内の役割分担をご紹介してきました。

実際には他にももっと色んな役割があるのと、あとはそれぞれの役割の専任者だけじゃなく、多くのメンバーが「兼務」してますが、ざっくりいうとこんな感じになります。

■社員インタビュー

最後に、「社員インタビュー」をいくつか紹介して、このnote終わりにしたいと思います(それぞれ、下線部からリンクされてます)。

・最近、東京中日スポーツさんに大きくとりあげていただいた、インタビュー記事。「時流&脚光の新様式イベント」。

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会社のWEBサイトにのっけてる自社インタビュー①(チーフディレクター) 彼は今大阪在住の「関西エリアマネージャー」になりました。

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会社のWEBサイトにのっけてる自社インタビュー②(カスタマーディレクター) 彼女は今現在「カスタマーチーム」のリーダーです。

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*会社のWEBに載せてるものは、両方とも3年前?くらいのやつなんで、語っている事業内容がちょっと古い・・。けど基本的な役割や考え方は変わってないと思います。

さて今回は、僕たちルーツ・スポーツ・ジャパンが大体どのようなメンバー構成で、普段、事業をどんな役割分担で組み立てているのか、ということについてご紹介しました。これから弊社を転職先として考えてくれる方や、あるいは連携先として協業して下さる方なんかに、参考にしていただけたらと思います。

これからも、僕たちと同じ方向を向いて、共に新しい未来を切り開いていける仲間を増やしていきたいと考えています。もし興味を持ちそうな方が知り合いにいたら、ぜひシェアしていただけると嬉しいです。笑

また定期的に、僕らの会社の事業のことなんかも書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

*Twitterでは「スポーツツーリズム」「スポーツ×地域活性化」分野での日々の気づきや情報、またスポーツビジネス経営者としての日常等を発信しております。


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