【書籍紹介】私達は子どもに何ができるのか

2018年に読んだ本で良かったものを順に振り返っています。次々と更新していますが、過去にFBに投稿した読書レビューのうち保存版にしたいと思うものを転載している為です。それぞれ、きちんと読んでいますよ。

子供の学力以前の「好奇心、打たれ強さ、やり抜く力」といった「非認知スキル」をいかに育むことができるかというテーマの本。非認知スキルを育む為に(例えば自己肯定感の低い子供に対して)取るべきアプローチついての事例は大人の人間関係にもそのまま置き換えられるもので、大変示唆に富んだ内容でした。

「失敗を自分の能力に対する最後の審判だと受け止めたらその生徒は諦めてしまうが、失敗は一時的なつまづきであって学びの貴重なチャンスだというメッセージを受け止めたらその挫折は生徒にとってさらなる推進力になる」「トラブルを起こした子供への締めつけをただ厳しくするだけでは『自律性』も『有能感』も弱めてしまい意欲の低下を招く(そして悪循環に陥る)」「解決方法のわからない意義ある課題に出会い、乗り越えることがポジティブなマインドセットを効果的に育む」といった話が印象的でした。

大人になっても困難な場面にストレスを感じたり、一時的に自己肯定感を持ちにくく感じることは日常茶飯事ですよね。この本に出てくる子供を大人に置き換えると、セルフコントロールの観点でもなんだかほっとできるような(あまり考えすぎなくてもええなと思えるような)気付きの得られる良い本でした。

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