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会社生活は壮大な助走だったと

もう還暦を迎えられる、尊敬する先輩とショートメールをやりとりしていて「入社した頃は会社生活が人生だと思っていましたが、会社生活ってあっという間ですね」と送ったところ以下の返事を頂きました。

「その通りです。若いときは平均寿命までがはるか先に思え、ましてや働き始めた時は、定年までの時間=自身の人生みたいな気がするのですが、最近思うのは、現役で働いた時間は、還暦以降の長大なる助走路のようだったのではということです。

せわしく、忙しく、現役を過ごしている時でも、自身の時間をきちんと持っていた友人・諸先輩は、実に楽しそうに日々過ごしています」

この先輩は長く音楽業界で働かれてからセカンドキャリアとして自分と同じ職場にいらした方ですが、常に「今ここ」の仕事と私生活を楽しまれている様子が本当に素敵で、土日に「今こんな音楽を聴きながら喫茶店で読書をしています」というSMSを頂く度に「自分もこんな60代を迎えたい」といつもいつも思っています。

今、35歳。あと15年で50歳。70歳まで働くつもりだとするとキャリアチェンジはもはや選択肢ではなくて必然で、今の会社員生活はキャリアの前半に過ぎないのかもしれません。プライベートを含めて人生のウェイト配分を考えていかないといけませんね。自分自身のチャレンジも考えながらも、最近は子どもたちにいかに社会で活躍してもらうか、彼ら自身が幸せに生きる為の手助けができるか(生きる姿勢を教えられるか)ということをよく考えます。

国盗り物語の、斎藤道三が自分一代では天下統一できないと悟った場面の100分の1くらいの規模の自分がいます。仮に形に残る何かを成し遂げた訳でなかったとしても、自分に関わる方々に安心して前向きに生きられるような変化を少しでもしていきたいです。それを若い世代にバトンタッチしていって最後に自分が納得できれば良いですね。

という、ベタな初投稿でした。(以上)

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