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悪質転売ヤーの斃し方

※この記事はジョークでファンタジーです。

こんにちは。

IoT製品を作って売るというお仕事をしていると、きっとぶつかるのが、転売ヤーとかせどらーと呼ばれる人たちの存在です。

Nintendo Switchなんかが品薄になる時、定価より高い値段で売ってる人たちなんかがいますがアレですね。
メルカリの普及もあり、急激に増えています。

こういう人たち。
この人達が買い占めなければ普通の人は1890円で買えるわけですよ。

さて、メーカーにとって彼らの存在は非常にやっかいですし、回り回ってお客様にとっても不利益をもたらします。

メーカーサイド
・販売価格の下落圧力が高まる(そして値段が下がる)
・販売パートナーへの交渉力の低下(おたくの商品値崩れしてるでしょ。卸値下げてよ、とかインセンティブ出してよとか)
・クレームの増加(定価より高く買わされました!とか、壊れてました!とか)
・マーケティングコストの圧迫(お客様の為のキャンペーンの原資が転売ヤーに吸い上げられる)
・ブランド力の低下(本来売りたい価格帯の価値がないとみなされる)
・利益圧迫による開発資金の逼迫(いい製品が作れない)

お客様サイド
・保証が受けられない場合がある
・欲しいのに買い占められて手に入らない
・高く買わされることがある。(転売ヤーしか得しない)
・いい製品が開発されなくなる

結果的にいい商品が世に出るのを阻害します。

対抗策の基本としては、そもそも転売ヤーに商品が渡るような怪しい販路を作らず、お付き合いする店舗さんを選び、不用意な値崩れをさせないようにするというのがありますが、この話だけで1時間くらい語れる内容なのでまたの機会に。

憎きAmazonせどらー

さて、AmazonにはAmazonせどらーと呼ばれる人たちが生息しています。仕入れた商品をAmazonで売る人たちですね。

その中にはAmazonの仕組みの穴を突いた超悪質な人が現れる可能性があります。

その手口は、Amazonのタイムセール等で安くなったメーカー品を大量に購入し、自分たちの利益を乗せ、タイムセールが終わったら、メーカーの本来の価格より少し安い値段で売る、というものですが、驚くのがこの後、

1ヶ月以内に売れなかったらメーカーに返品する

というものです。

どういうことか、というとAmazonは基本的にはいかなる理由であっても、購入して1ヶ月以内なら返品が可能なルールとなっています。
しかも、送料は着払いも可能です。

つまりAmazonで仕入れ、Amazon(FBA)で売る限り在庫リスクほぼゼロでせどりが可能となるものです。

一方で、メーカーは商品の売上が入ってこないことはもちろん、出庫時にかかるFBA手数料(送料みたいなもの)は取られるので、大打撃を受けます。

返品されたものに開封後や傷でも入っていようものなら、販売不可在庫として処理されてしまい、中古扱いでしか売れません。

そして、善良なお客さんに届けられず、クレームが発生するケースもあります。

憎いですよね。

もちろん、Amazonはそんなことを推奨しておらず、何も対策が無いわけではないですが、掻い潜る事自体は可能なのです。

そして、タイトルへ

悪質転売ヤーの斃し方

ここからはジョークであり、ファンタジーです。

利用規約等を確認したわけでもなく、そもそも出来るのかもよくわかりませんし、どんな処罰を受けるかもよくわからないので、真似しないでください。

ただ、メーカーとしてやられたことあるので、多分出来るはず。

要はやり返すことが出来るのではないかと。

1.転売ヤーから全ての在庫を買い占める
2.1ヶ月くらい待つ。ついでに開封してしまう。
3.返品及び返金申請をする

これだけです。

2番が嫌がらせとしては重要で、1ヶ月待つことでリードタイムを勘案すると、メーカーに返品が出来てしまう1ヶ月の期間を超過させ、転売ヤーがメーカーに返品されたものを押し付けることを阻止することが出来ます。

さらに一度開封してしまうと販売不可在庫となって新品登録出来ないので、商品ページを汚されずにすみます。

販路が絞られる上に新品未開封も謳えないので、高く転売も出来ない。破産まっしぐら。

なんてね。

メーカーは困っています。

お客様の為に企画した値引きキャンペーンを転売ヤーの餌食にされて腹が立ったのでこんなことを考えてました。

実際には、この方法は色々と穴がある(転売先がAmazonじゃなくてメルカリで、ノークレームノーリターンの場合とか)のと、どう考えてもコンプライアンス的にアレなので会社としては手を出せないわけですけど、あなたが手にした転売商品はメーカーの涙の上に成り立ってるかもしれないということを考えるきっかけにしていただければと思います。

ちなみに、こんなまどろっこしい報復処置をしなくてもお客様向けの値引きキャンペーンを成り立たせる方法はあるので、それもまた今度。

最初からそれを書けって?冒頭にジョークでファンタジーって書いたでしょう。笑

では。

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