無人タクシーに希望を抱く
僕の祖母は、戦時中に中国へ疎開していたらしい。
僕が小さい頃、祖母の家へ行くと、中国語で手紙を書いていて、「疎開友達と文通してるんだよ」と楽しそうに教えてくれた。
日本国内でも、戦時中は疎開先の方言を使わなければならない空気があったと見聞きしたことがあるが、中国へ疎開したなら日本人同士でも中国語でしか会話ができなかった(させてもらえなかった)ようで。
戦争は良くないが、日本人同士で海外の言語のみで交流するということ自体は、その後のキャリアにも役に立つくらい一気に言語能力が伸びそうだ。
実際、達筆な祖母が書く中国語の文章はとても美しかった。
戦争とか関係なく、僕はただただその美文字に惹き込まれたことを覚えている。
しかしあの時代なので、祖母は結局生涯専業主婦。
性別に関わらず、きっとそんな人はたくさんいるだろう。
昔の中国経済は、日本にとっては相手にする国ではなかったし。
しかし現代の中国経済を見ると、なんだか非常にもったいない気がしている。
日本は慎重派だ。
先を越されるなんて言わないでほしい。
事故が起きたときの責任の重さが違うんだから。
僕はバスに乗るのが下手だ。
行き先の違うバスに乗ってしまい、運転手さんに確認するエネルギー、また間違えたと失っていく自信、降りて引き返す労力、もしくは結局タクシーを使う無駄な出費、この総合得点で僕は日本トップクラスを狙えると思っている。
スマートフォン利用歴13ヶ月目、何かと時代に取り残されている僕だが、バスが不得意なこともあり早い段階で無人タクシーにはお世話になりたいと思っている。
しかし、無人タクシーに若者、障害者、老人、女性などの弱者が一人で乗ろうとした時に勝手に同乗してくる不審者が現れないものか。
孤独で細身の僕も一応、一抹の不安を抱いている。
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