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関東大震災からもうすぐ100年

何日前だったか、夕方と夜の間の頃、買い物に出ようと服を着替えていた時、グラッと家が揺れた。

日本に住み続けている人間ならすぐに分かる、横揺れ。

フックにかけているタオルがずっと揺れている。

数分経ってもまだ揺れている。

見つめ続けるのも怖いが、現実から逃げたって地震が消え失せる訳ではない。

僕は、何かあると足の裏が発作のように、大きく脈を打つ症状がある。

まだまだスマートフォン歴2年目なので、僕のこの症状の名前も対処法も調べてもよく分からない。

足の裏が脈打つと言うことは、立っているだけで揺れが来たと錯覚してしまうということだ。

地震の影響で足裏が脈打つのは初めてで、非常にややこしい。

本当の揺れがあったばっかりだから。

不安が消えない中でも無理をして外に出て、しばらく歩くことで足裏の脈打ちを治めた自分は偉い。

小学生と中学生の頃、毎年9月1日は防災訓練をしていた記憶がある。

部屋の上部に滞留する擬似的な煙がこもった部屋の中を這いつくばって移動したり、震度7の揺れの体験ができるトラック、校舎の4階からスライダーのようにして校庭に降り立つ訓練。

100年前の関東大震災の詳細は、2019年の大河ドラマ「いだてん」の中で触れられていたことが忘れられない。

落語の中で語られていたか、落語家がその口調のまま日常会話として語っていたかは忘れたが、饒舌でリアリティーのある描写、ドラマに過ぎないはずが、大正時代の地震被害の怖さを知ったのはつい4年前。

時代が違うので、当時のような酷い延焼などはなさそうな反面、今の時代だからこそ人と人同士が結束できずに助け合えないことで犠牲者が生まれるんだろうと危惧している。

しかし、100年前の関東大震災後にもデマが広がり、それによる犠牲者がいた事には驚いた。

これはきっと今の時代にも起こりうる、というか2011年にいくつか経験している。

正しい情報を仕入れる判断力と、近所の人たちと助け合えるコミュニティ作り、これが現在進行系の大きな課題だと思っている。

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