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愛犬を亡くして

人生初めて大事で宝物な存在を亡くして
四十九日も過ぎました。
今の私は元気です!
あの時の気持ちを残します。

てんかんと認知症が酷くてずっと吠え続けて徘徊してたし、日々、家族で交代しながら朝まで介護していた。
あんなに可愛いかった愛犬を憎く思うほど
認知症の介護は飼い主の精神も削られる。

ある歯が抜けたのがきっかけか、食べ物を食べなくなった。
ドロドロの液体みたいなフードを
シリンジから流し込んでも少しだけしか食べない。
吐いて下痢して受け付けなかった。
1週間くらい。

朝、仕事行く前に母が
もしかしたらもうアカンかもしれん。と言った。
愛犬を抱っこする。
心臓がいつもよりドクドクドクと早く大きく動いてるのが手に感じた。
よしよし。頭を撫でる。
何度も撫でる。小さな頭を撫でる。

仕事に行って、お昼休みに母からLINE。
10時ごろに永眠した。
急いで家に帰る。走って息を切らす。
保冷剤に囲われた愛犬。
母が1人でブラッシングして、顔や身体を拭いてあげたそう。
身体はとっても冷たい。冷たくて仕方ない。
目が閉じきれてなかったので、指で押さえる。
何度か押さえて閉じた。
お昼休みは1時間もないので、とりあえずお弁当を食べる。食べなくちゃダメだと思った。

職場に戻る。
先生が大丈夫?と声を掛けてくれた時に、
我慢してた涙が溢れてしまったけど、スタッフみんな動物好きで優しい言葉を掛けてくれた。

その後お葬式まで1日ちょっと家にいた。
ずっとリビングにいてほしかった。
でも悲しくて悲しくて苦しい。
愛犬と一つになりたい。私の一部になってほしい。骨を食べたいと思った。

ポジティブな曲を聴かないと、
心が壊れそうだった。
MISIAの『あなたにスマイル』を何度も聴く。
ライブの定番盛り上がり曲だが、
こんなに心を助けてもらうとは思わなかった。
あと、『明日はもっと好きになる』も同じくらい聴いた。

お葬式は近くのお寺さんで。
優しく寄り添ってくださいました。
火葬を終えて、並べてある遺骨は本当に小さくて細かかった。
こんなに小さな頭の骨で生きてたんやね。
綺麗な形で残っていてよかった。

お葬式をした後は、心が軽くなった。
残された者の為にあるんやなぁと実感した。
もう骨は食べなくても大丈夫な気持ちになった。

これからはずっと私の中にいるんだなぁ。もういなくなることはなくて、ずっとずっと一緒だと感じている。
それから、私自身の死に対する恐怖が薄れた。
その先で愛犬が待っててくれるから全然怖くない。

ポジティブじゃない曲も聴けるようになり、
ドリカムの『朝がまた来る』の凄さを実感。
これは経験しなくちゃ書けないしわからない曲だ。
そしてMISIAの『stay in my heart』。
今でも少しホロリとしながら聴く。

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