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マジ・スクのスジボリは…

話題のツールで自分も愛用しているアルゴファイルのマジ・スクことマルチジルコニアスクレーパー。

基本的な手順のパーティングライン消し、面出し、エッヂ出しなどのカンナ掛け作業が捗る優れものなツールです。

特にパーティングラインの処理は全てのパーツには必ず1周パーティングラインはある物なのでしっかり処理しなければいけない物ですがマジ・スクは処理がとても簡単に出来ます。

面出しエッヂ出しに関してはマジ・スクも小さな面などは使うところも多いですが、ペーパーを使う事の方が多いですかね。

ゲート処理はナイフのように押し切りも出来るのでパーツに斜めの面をしっかり当てて押し切りすると抉れも無くゲートを処理出来るのでいいですが、自分の場合は塗装が前提なのでペーパーを当ててしまった方が速いです(笑

既存モールドの彫り直しなどにも使えるところが多いです。

あとはパッケージでも謳われてるスジボリですが、試しにプラ板に彫ってみました。

上の写真にある3種類のツールで彫ってみました。


普段自分がスジボリ工作で使っているファンテックのスジボリカーバイトの0.15mm幅とマジ・スク、そしてマジ・スクと似たツールであるミネシマのキサゲの3種で彫り比べてみました。


よくある簡単な斜めクランクを彫ってみました。

彫ってみた結果スジボリカーバイトは専用ツールだけあって安定の彫りやすさと仕上がりです。

マジ・スクは正直言うとあまり彫りやすいとは言えず仕上がりもかなり汚くなってしまいました(笑

似たツールであるキサゲはスジボリカーバイトほどではないですが彫りやすく仕上がりもそこそこになりました。


自分の修練度合いも大きいとは思いますが他の2種に比べるとマジ・スクはスジボリ用途にはあまり向いていないと感じます。

形状的には近いキサゲと何が違うのかと言えば自分は重量が大きいのかなと思ったりします。

マジ・スクはとても軽量なので安定感に欠けてガイドに沿わせて引くのが難しいと感じます。

先端の形状的にあまり寝かせて引くのが難しいので立て気味になるのも安定して引けない原因かなとも思います。


いろいろ出来てとても良いツールのマジ・スクですがスジボリツールを持っていなくてスジボリ用途で使おうと思ってる人にはおすすめしません。

スジボリが難しい工作だと感じて敷居を高く感じてしまうかもしれませんね。

素直にスジボリカーバイトのようなタガネ型の専用工具を導入した方がいいと思います。

お粗末様でした。

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