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「怪獣になったゲイ」をバイセクシャルが読んでみた感想

お疲れ様です☆RRR☆です。ミナモトカズキ先生はゲイの界隈では超有名人だと思いますが、その先生が描いた「怪獣になったゲイ」という漫画を今になって読みました。 バイセクシャルとして、感じたことを書きたいと思います。

(⇓に作品のAmazonページを貼っておきます)自分のなかで衝撃を受けた作品なので、ぜひみんな読んでほしい。

さて、ネタバレはしないようにしますが、Amazonの紹介ページにはこう書いてあります。

ゲイの高校生・安良城貴(あらしろたかし)はいじめの標的にされながらも
片思いの相手・黒田先生を心の支えに耐え忍んでいた。
しかし、黒田の発した偏見にまみれたゲイ否定が彼を「怪獣」に変える・・・・・・。

Amazon

というように、片思いの黒田先生からのゲイ差別にショックを受け、

「ゲイじゃない何かになりたい」

と願ったら怪獣になった少年の話です。

バイセクシャルとして読んでみると、共感というよりは驚きに近かったです。ツイッターで他の人の感想を探してみると、ノンケ女性は憐れみの感情を持ち、ゲイ・ビアンはストーリーに共感するというものが目についた。
ただミナモトカズキ先生の作品を否定する意味は全くないんですが、「そうだよな、ゲイってそんなにつらいよな」という同情より先に「いや、そんなつらいものじゃないよ」と伝えたい気持ちのほうが強くなってしまった。

だからこそ否定ともとれることをいうと、男性も女性も好きな自分は、ノンケとしての恋愛、同性愛者としての恋愛を経験しているわけですが、結論から言うと「好きな人と結ばれる人はノンケでもかなり少ない」ということです。

なので、今回ストーリーでは主人公は片思いの黒田先生からのゲイへの偏見をもとに怪獣になってしまいましたが、仮にそこらへんの女の子が黒田先生に恋をしていた場合も、本当の意味で黒田先生に愛される子はなかなかいない。特にノンケの世界では一夫多妻は認められていないので、実質黒田先生に愛される人はたった一人です。

ですが、ここでゲイの人は勘違いをします。

女性の身体があれば黒田先生とセックスするなんてちょろいだろ。と。

でも言わせてもらうと、そりゃあ、いろんな女の子とセックスしたいし、ぶっちゃけ女性のお尻と胸があれば不美人とも興味本位でやることができます。でもそこに愛があるかは別です。 自分はセックスだけやってみたことがありますが、一向に好きになれなかった。

はて、みなさんはただのオナホとして扱われることに喜びを感じる自信がありますか? 本当の優しさは0%ですよ。しかもその女のこが居ない居酒屋などの席で友人に武勇伝のようにその子とのセックスを馬鹿にしながら話しますよ。

それに耐えられる女っているのだろうか?ぜったい「結婚したい」って言ってくるよな。でも結局体だけの女とは結婚する気、「ないから。」

それに、こういうのもあれなんだけど、自分はバイセクシャルとして、ゲイかビアンになりたかった。本気で思ったこと何回もある。
例えて言うなら、自分は水と空気がないと生きられない生物なのにゲイやビアンは水だけで生きていけるようなもの。
バイセクシャルは、人生のなかで異性と落ち着くことができますが、それでも同性への想いが消えるわけではありません。

ゲイやビアンはいいよな。ひとつの性に全力で恋できて。