カオス極める週末

ワンオペ育児の反対ってなんですか?
うちの夫は現在仕事にのめり込んでおり?
仕事に夢中で?仕事が大好きで…?
毎日毎日仕事しているので、ほとんどいない。
ほぼ朝も夜もいない。
休みというと、取引先からの予定変更によるものばかりで、急な休みしかない。
月2日位?
小さな会社の社長だが、
雇われる身から社長になった1番のメリットは「365日好きなだけ仕事できることだろ!」と、目をギラギラさせながら言ってましたわ。
もちろん週末も関係ない。
(たまに大喧嘩はあるけれど、基本的に仲良し家族だと思うのでご心配なく)
今日もそんなワンオペ週末。その様子をお届けしましょう。

5月27日(土)
朝8時に起こされる。
夫は4時半に出て行ったため、この子たちを今日も生かすことができる保護者は私のみ。
まだ眠い。
無責任な保護者は、寝室のプロジェクターで動画を見せながら二度寝をすることに決めた。
夜の寝かしつけよりも、週末の私の二度寝に必須なアイテムとなっているプロジェクター。
9時にのそのそ3人でリビングへ。
お腹が空いたから先にたけのこの里を出せ、と本日の次男理不尽始め。
バウムクーヘンを買っておいたんだった…、と「バウムクーヘンたけのこの里添え」が本日の朝食。
バウムクーヘンにたけのこ逆さまに差し込んで、喜んで食べていたので良いでしょう。

着替えたい、と自らパジャマを脱ぎ出す。
怪しい。何に対するやる気だ?恐怖…。
数分後、ベランダに出て水遊びをしたい、との申し出。それか。
パジャマ濡らしてくれた方が、着替え回数が少なくて済んだのでは?と思ったが、せっかくのやる気、尊重しましょう。

この後水遊び、洗濯物の手洗い、洗濯、週末のうわばき洗い、工作の手伝い、昼食作り、昼食、掃除機、私の化粧、私の着替えをこなすのに結局14時頃までかかったのだが、
全ての出来事を羅列させてもただ辛さが蘇るだけなんで、
「育児中の家から聞こえてきた母の声に耳を澄ましてみれば…」という設定で振り返ってみる。

ほーら今日も聞こえてきます。
あそこ小さい男の子2人いていっつもうるさいんだよなぁ…。

「えっちょっと?なんで外の靴でここ歩いてるの!?」
「濡れて脱いだ服は?どこ?…え?いいよ、洗わなくて、やめて…そんな汚い水で洗わないで…」
「ねぇ、空気入れに水入れちゃダメって何回言ったらわかるの!?(怒)」
「待ってて〜、ちょっと洗濯機回し始めたいって思いながら30分経ってるんだけど、ちょっと待てないかな!?(怒)」
「グミはおしまい!グミばっかり食べてると、グミになるよ!?(怒)」
「チョコはおしまい!チョコばっかり食べてると、チョコになるよ!?(怒)」
「…爪からだよ、爪から段々チョコになっていくって前言ったでしょう?」
「ソーセージ何本目!?ソーセージばっかり食べてると、ソーセージに(省略)」
「わ!すごいの作ったじゃん〜!!またかっこいい武器!…え?おうち?いいな〜住みたい!(武器だと思ったくせに全力フォロー)」
「ねぇ…うわばき…こんな粘土挟まってて、滑って転ばないわけ…?」
「落としたの拾って食べないで…絶対ほこり凄いから…え…どうしても食べたいなら、よーく見て、ほこりチェックして!」
「掃除機かけたいから、みんな拾えるゴミは拾って〜!これは?ゴミ?ゴミだよね?(工作の作品への圧力)」
「え?今お昼食べたのにお腹空いたの?」
「あ、うんちしたね?臭いね?」
「おーい、おむつかえるよ〜」
「おーい、お尻痛くなるよ〜」
「ちょっと、早く!(怒)…ソーセージ…ソーセージあげるから、うんちかえさせて…(懇願)」

…今日もお母さん怒ってて、うるさいなぁ…。

…というようなことを、毎日毎日口にしている気がする。
最近はエアコンつけるにはまだそれほど暑くなく、窓を開け放って生活しているので、本当に気をつけなければ。

私はこういう、他人が見たり聞いたりするとなんのことやら?って内容を発見するのが大好物なのだが。
仕事のメモとか、他業種の人が見るとなんのことやら感が凄くてワクワクする。
昔の自分が書いていた手帳も、当時は必死だったのだろうが、今見るとなんのことやら。
なんで地方のしがないOLがトルコの政策金利や、アメリカの消費者物価指数の発表日をメモしてんだよ…みたいな。
きっと今の日記も、数年後には「なんで食べ過ぎの食品に変身しちゃう設定なの…?」と思っているに違いない。

そんな週末。

運動会の思い出
私も運動会大嫌いだった。
なぜ、運動が得意な人が目立てるイベントがあるのに、勉強が得意な人が目立てるイベントはないの…?と、運動会前はメソメソしていた。
そもそも運動が苦手で、自分の組に何の貢献もできないし、何年生が何かの競技で何組が勝とうが負けようが、あまり興味がないので退屈だった。

しかし小学校6年生に転機は訪れた。
5年間ずっとメソメソしていた運動会シーズン。
私が貢献できることがやっと…!見つかったのだ。
それも2つ。

1つは放送委員会としての競技の実況。
人前で話すのは大の苦手だが、顔を見られない場所でマイクを通して話すのは平気だった。
突然与えられた、運動会での重大な任務。
今思えば、運動会が苦手、運動が苦手、というよりは、「いてもいなくても同じ」という空気に耐えられなかったのだと思う。
それって社会に出てからも、そうだよね。

もう1つは、騎馬戦の大将。
これは4年生から6年生まで合同で騎馬を組んで闘うという見どころ満載の競技。
その大将、という重要なポジション。
なぜ私が仰せつかったかといいますと、
…頭脳。
そう、作戦を皆の前で語り、皆のやる気を鼓舞したのだ。
そんな作戦聞いたことない!頭いい!絶対勝てる!それで行こう!練習しよう!大将だよ!!大将!大将!
…とみんなが私を本物の大将にしてくれた。
当日、騎馬戦では見事な勝利をおさめ、
(総合優勝はしたのかどうかは覚えていないが)
私の小学校生活の6回の運動会は有終の美を飾って終えた。
ところで、みんなが「作戦勝ち!」「大将が頭いいからだよ!」と持ち上げてくれたその作戦だが、

「ピストル鳴ったら、全員で雄叫びあげてビビらせよう!」

…がメインだったことを思い出すたび、
本当に私は頭脳派の大将だったのだろうか…と疑問はわきあがる。

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