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苺腹

先週のはなし。
年末に声をかけられ、今年はじめてのいちご狩りへ。
はじめて、と書いたけどきっと最初で最後になるだろうな。
今日は雪が降ったりと真冬を感じる気候だったけれど、当日は雲ひとつない快晴。これぞドライブ日和。
それだけで胸が高鳴るから単純な性格のわたし感謝する。

いちご狩りは人生で2回目。
去年も彼女に誘われて初めていった(と思う),
練乳をもってくること!って去年のわたしが言ってたはずなのにすっかり忘れていたことを食べながら気づいた。

開始時間より早めにきてたので近くにあったバスケットゴールでシュートしたりして遊んだ。
あんなにも必死に練習していたのにあれ?って思うほど入らない。うーん、楽しいからいいとする。
そうだそうだ、わたしは遠くからのスリーポイントが好きだったんだよなと思い出して遠くから打とうとしたところ開始時間に。

ビニールハウスにはいると、マスク越しでも十分にわかる甘い誘惑の香りが鼻をかすめた。
前日の夜食べすぎてしまったこともあって、当日の朝ごはんはここに決めていた。
ぐーっとお腹がなったのを合図にいちご狩りスタート。

「100粒は食べへんとな」という母からの言葉を胸に食べる食べる。
右も左も前も後ろも、いちごだらけ。
マスクの下の顔は隣の列で楽しそうに苺と向き合う幼い子となんら変わらない表情をしているだろう。
なんて平和で微笑ましい世界なんだ!なんてトレイにこれでもかとほどの苺を抱えながら、自然と口角があがる。

食べはじめて15分もしたら結構な満足感が。
そこからは落ち着いて写真タイム。
友人とかわいい〜かわいい〜を連発しながら撮っているのが楽しかったりもする。あとで見た時に思い出すのは結構こういう瞬間だ。練乳はすぐに消えてしまう。
ビニールハウスの中にはベンチがいくつもおいてあったり、ミニテーブルがあったりとゆったり食べられるスペースがあった。
ひたすら苺を探しながら苺を食べつづけていたのは気づけばわたしたちだけだった。
家族やカップル、友人など他のグループの方々がゆっくり談笑しながら食べている中、ひたすら美味しい苺の見分け方を念頭にいちご狩りをしていた。
なんともわたしたちらしいね、と笑い合う。
その彼女の持つトレイにもこぼれんばかりの苺たち。

45分間のいちご狩りは終わった。
たぶん100粒はゆうに超えた。
帰宅して母に伝えると
「いやいや150粒はいけたな」ってさ。
実際数えてないからわかんないだけどもね。
年齢を重ねていってもきっとこういう向き合い方は変わらない気がする。
バイキングは元取らないと!のような。

お腹もこころも満たされて
快晴の空の下、びゅーんとカフェへ向かう。
苺と向き合ってたからね、はなし足りないのだよ。

そんな先週のはなし。

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