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ただの愛おしい日常たち

朝起きて、今日も起きれたことに安心する。
寝汗がひどいのは毛布にくるまりすぎたからかな。少し汗臭いパジャマに顔をしかめた。ベッドから起きて、カーテンを開ける。雲ひとつない空がこんなにも綺麗なことを、昨年家の中で気づいた。先月に比べると朝日が昇るのが早くなった。毎日同じ時間に起きるとそんな当たり前のことに気づくようになる。
少しぼーっとしてから枕元に置いているノートを開く。B5のノートにひたすら頭に浮かぶ文字を文を感情のまま書く。3ページ分。この前までA5のノートに書いていたから分量が増えて時間がかかる。思考に手が追い付かなくて少し手が疲れた。頭の中を絞り切ったあとに、最近始めた瞑想をする。YouTubeで適当に選んで、目を閉じる。やり始めて2週間くらいたつ。なんとなく、気持ちいい。と感じている気がする。

朝ご飯を食べて、用意ができたら職場へ。
いつもの駅へ向かうルートとは少し異なる道を選ぶ。今の時期は桜が満開で人もあまり通らないところを自転車でさーっと通る。少し上を向きながら、気分は海街diaryの広瀬すずさん。満開の桜の下はなんでこんなにも気持ちいいんだろう。坂道じゃないのに、坂道を思い切り下っているような、そんな感じ。
月末の今日は少し忙しいから時間がすぐに過ぎた。昼休みは先輩と懐かしいドラマの話をしたり、楽しく過ごした。昨夜つくったお弁当は彩りを意識してつくるようにしたおかげで見ただけで少し顔がほころぶ。ありがとう、昨夜のわたし。
定時に職場を出る。まだ外は明るい。ここでまた日が長くなったなぁと本日2回目の季節の移り変わりを実感。もうそろそろ桜も終わるんだね。

このまま家に帰るのもなぁ、せっかく手帳ももってるしどこかカフェによって甘いものでも食べながら4月を迎える準備でもしよう。最近は、リピートしたくなるカフェを探索中。何店舗か知っていると居場所の幅が広がるようでなんとなく嬉しい。今日のところは少し音がBGMが大きくて(席のせいかも?)なぜか少しソワソワした。ホットのカフェラテと、ロールケーキ。お店に入るまでは「チーズケーキの気分」だったのだけれど、メニューを見たときに季節限定のロールケーキがやけに美味しそうに見えて、「ロールケーキのセットをひとつ」と口を開いていた。
美味しかった。美味しかった・・・のだけれど、やっぱりわたしはチーズケーキがほしかったんだな。こんなとき、わたしの頭には益田ミリさんの『今日の人生2』のある一日を思い出す。
ハンバーグを食べたいと思ってお店に入ったものの、ミリさんは本日のプレートランチに惹かれ選ぶ。よくあるシチュエーションだと思う。でも彼女はそのあと、〈言葉にまどわされず心に聞くのだ!こんな小さなことからでも、おなざりにしていくとここぞという時に大事なことが選べなくなる〉という。読んだ時も納得したのに、ふと忘れていた。
まあそんなこともあるよな、なんて思いつつも次からは初志貫徹しようと誓うのだ。

家に帰ると美味しいごはんが待っていた。なんてあたたかい。美味しい、美味しいとさっきケーキを食べていたわたしはどこへ行ったのかパクパクと口にどんどん入ってく。食べ終えたら、代わりに食後のコーヒーを入れる。夜にあんまり飲まないけれど、この香りをかぐと落ち着くから入れたくなる。
TVを見て、えーっと驚いたり、はははっと笑う。各々本を読んだり、仕事したり、愛猫の愛くるしい姿に家族みんなで悶えたり、いつもと変わらない光景。でも毎日違う光景。

お弁当をつくって、お風呂にはいって、あとはもういつでも寝れる。
そんな今日。昨日と似ているようで、でも違う今日。
最近、今日を生きるのがちょっとずつできるようになってきた。
軽やかに、ほがらかに、いきていたい、そんな毎日。

3月も終わり、明日から4月。
いろいろ挑戦したい、そんな思いを抱えてベッドへ。

今日もおつかれさまでした。

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