日記のようなそうではないような
内田樹さんと池田香代子さんが対談しているYouTubeを見ていたら後半に内田さんが「親切と正直が大事」と言っていて、なるほどなあと思った。私自身は親切ではないしまして正直な人間でもない。毎日の隙間、ふとした瞬間に不安感に襲われる。100%は無理だけれど人間に生まれたからには人間をまっとうしてみたいという気持ちと、不安を感じることすら面倒だなと思う自分が葛藤する。でも生きることってそれ自体はシンプルなもののはず。難しいのは、感情はシンプルではない。
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昔見た不思議な夢。通学路に小さな小屋がある。外国人の女性がオーナー。子供は出入り自由。特に何をするわけでもない。下校中に立ち寄ったり、落書きしたり。今でいうフリースペースのような雰囲気。中学生くらいの時に見た夢なのだがなぜだか覚えている。
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たまに身体がとてつもなく重く感じる。道を歩いているとどうして今ここにいるのかわからなくなる。「見る」ことで脳と身体を繋ぎ合わせる。幼稚園生の時に園内の階段を上ると自分の上履きが目に入って「どうして自分は自分なのだろう」と大変疑問に感じた。小学生の時は上履きを下足に履き替えずにそのまま家に帰ってしまったことがあった。少しでもぼんやりすると、世界からはみ出してしまう。子供時代に感じた訳のわからなさ。大人になってからの方が楽だ。はみ出しても案外大丈夫だということが実感としてわかっているから。
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