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【掌編小説】 よりこ

隣で眠る
彼の顔を
眺めながら

こういう瞬間が
一番幸せだな
なんて考えてみる

付き合って3ヶ月

まだまだ
お互い
知らないことばかりだけど

好きな人が
いるってだけで
優しい気持ちに
なれる気がする

足と腕を
絡めながら

体温を
感じるのが好き

少し前まで

様子を伺うように
ゆっくりと
触れてくる
彼の手が

最近

無造作に
大胆になってきたことが
嬉しい

こころの
距離が縮まって

遠慮が減った分
信頼が増えていると
感じるから

もっと
もっと
好きになって欲しい

一方通行じゃ
つまらないから

いろんな所に
一緒に
行こうね

何を
しても
しなくても

そばに
いれる
幸せを

何気ない
日常を
共に
過ごせることを
楽しみたい

いつかは
当たり前に
なるとしても


とりあえず

今はまだ

彼の
いびきすら
愛おしいから








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