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【掌編小説】 りん

小さな頃は
夢の中のように
ぼんやりと
過ごしてた

若い頃は
仕事も
遊びも
恋も

目一杯
楽しんできた

この
激しい性格は
なかなか
波乱含み
だったし

良いことだけじゃなく
いろんな
ことも
あったけど

後悔は
ない


気がつけば
独り身のまま

こんな年に
なってしまったけど

たくさんの
出会いと
別れが

人生を
豊かに
してくれたと
思ってる

人生の
一時を
わたしに
交わせて
くれた
人たちに

感謝


また
夢の中に
いる気分

ふわふわ
してて
心地いい


長い白髪で
三つ編みするって


叶ってる

ほんと
いろいろ
あった
人生だったけれど

わたしは
最期まで


であり続けたいの

生まれてきて
楽しかったよ

ありがとう


なんて
安らかな顔を
していることか

また
生まれ変わったとしても

きっと
女でありますように

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