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【掌編小説】 ゆき

今日も
特に何もない
普通の一日

職場と家の往復で
新しい
出会いもない

別に
1人が好きな訳ではないが
ここ数年
彼氏はいない

1人で
どこにでも
いけるし

なんでもできる

その
気楽さに
慣れてしまったことに

少し
焦りを感じてきたのが
正直な気持ちだ

特に
不自由はない


このままで
いいのだろうか?

パートナーが
いることが
全てではないが

これから先

一緒に

楽しいこと
嬉しいことを
共有できる
男(ひと)がいたら

きっと
普通の毎日が
断然
違ってくるはずだ

無論
良い面だけでは
ないだろうけど

波風たたない
凪のような
日常に

つまらなさを
感じているから

ジェットコースターの
ような
感情の
浮き沈みを
味わってみたい

なんて
思ってみたりする

同性の
友達では
けっして
味わうことのできない

胸の
奥底が
激るような

熱い想いを
感じたい

見た目から
クールに
見られることが
多い
わたしだが

本当は
かなり
情熱的な女
なのだ

それを
発散できる
相手を

まずは
探すところから
始めなくちゃ

女に
生まれてきたことを

存分に
堪能させてくれる

残りの
人生を
捧げてもいい


思える相手と
巡り合うことを

願って

先ずは

恋活!



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