大人になりたい

“大人になれない僕らの強がりをひとつ聞いてくれ”という子供の頃に聴いた曲の歌詞がぶっ刺さって痛いお年頃。

私はもう、“大人”だ。ちゃんと毎年、歳を重ねてしまった。けれど、中身は“大人”になんかなれていなくて、いつだって甘えたいし甘やかされたいと思ってしまう。いい子だと、頭を撫でて欲しいとさえ思ってしまう。“大人”なのに。

子どもに戻ることは出来ない。それなら、ちゃんと“大人”になりたい。

大人になって誰にも迷惑をかけたくない。許されたい。認められたい。生きていてもいいと、一瞬でいいから思われて、死にたい。

何でみんな、ちゃんと大人になれているのだろう。どうして結婚して子どもを作って、という理想のような当たり前を進んでいけるの。ねえなんで、私はそれが出来ないの。

そんな思いすら凌駕できる“大人”になりたい。自分を持っている大人になりたい。

それ以上に死にたいのだけれど。

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