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初めてのZINEフェスが楽しかった話
ZINEをご存知だろうか。
ZINEとは、小さなMAGAZINE。自分の好きや思いを凝縮したかわいい冊子。
本を読んでいたときに知ったZINEというものに興味が湧いて、吉祥寺のPARCOで開催されたZINEフェスティバルに足を運んでみた。
恐る恐る入ってみると、長机に各々のZINEを並べて売る人々の姿。
想像以上に、売ってる人と買う人の距離が近い・・・!
書いた本人を目の前にして立ち読みをするというのも、なんか緊張と期待がこっちまで伝わってくるようで落ち着かない。
「これは、どういう経緯で作ったんですか?」
心がざわざわして、思わず聞いてしまう自分がいた。
「デザイン学校で会った友人と」「月に1回、仲間と集まってるんです」
個人的なストーリーを聞くと、この人が何を考えているのか知りたくなってしまう。
そんな感じで気が向くままに購入してしまった素敵なZINEたちをご紹介〜!
そうだ!タリーズ行こう! byあまの ばたーさん
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ZINEフェスティバルに乗り込んで、最初に買った一冊。
私もタリーズに行くので思わず手に取ってしまった…全て手書きでいい感じ。
ドリンクの紹介はもちろんのこと、「タリーズで読みたい本を紹介」のコーナーがとても良かった。これを片手にタリーズ行きたいよ。
私も旅行気分を味わいたくて吉田修一さんの「泣きたくなるような青空」を今読んでます。ANAの機関紙の連載なんだね。
GOOD MOVIE ZINE VOL.3 byグッドムービークラブ
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映画が好きな5人チームが発行しているというZINE。大人になっても、そういう仲間で集まれるの素敵すぎる。
1人見開き1ページずつ担当しているそうなんだけど、「ニットを観て欲しい映画」とかちょっと普通じゃない視点で映画が紹介されており、ついつい観たくなってしまう。
個人的には、ふじたりんさんの「ダウンしてる時に見てるもの」のコーナーが良かった。本や映画をインプットするのって、癒しになると同時に心を動かされすぎると疲れちゃう時もあるんだよね分かる。
そんな時におすすめの本として(映画じゃないけど)として紹介されてた『絶望名人 カフカの人生論』、私も読んじゃいました。100年前の人も私たちと同じようなことで意味わかんないくらい悩んでたんだなあと思うと元気でる。なんか、最後の方はカフカが友達に思えてくる。
あとは、訳者のあとがきのところで「ネガティブな心は創作のパワーになる」っていうのにすごく元気付けられた。カフカも、元気な時は何も書かなかったんだって。笑
私たちは、何かに満たされないから書くんだろうね。満たされてないから、書けるんだろうね。
ちなみに私は、何も吸収する元気もない時は高橋久美子さんのエッセイ『暮らしっく』に描かれているゆっくりとした暮らしぶりがなんとなく安心できて、読んでます。
The Over stay Thailand by大芦実穂さん
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1ヶ月タイで過ごした記録を書いたもの。これぞZINE!すごく個人的な日記。
お昼までタイ人のパートナーと向かい合って仕事して、その後近所でお昼を調達して…みたいな本当に何気ない日常なんだけど、それがリアルで良い。
出てくる登場人物みんな全然知らないけど笑、みんなの笑顔が思い浮かぶようだから不思議。
今の国王があまり好かれてないとか、タイ人にとっては曇りの日の方が「いい日」だとか、ただ観光名所をめぐるだけでは分からない日常が体感できて、読み終わった時には自分も1ヶ月タイで過ごした気持ちになった。
パートナーとの悩みも赤裸々に綴られており「悩むよね…」と感情移入。こんなに身近に感じられるのも、やっぱり作者さんから直接ZINEを受け取ったからだろう。
透けるシート?で覆われた装丁も好き。
たまごサンド帖 byまきのみそら
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これは!クオリティが高い!
まるで雑誌のような中身で、様々な店の卵サンドが紹介されています。
正直、卵サンドに違いがあるなんてあまり感じていなかったから(ゴメンナサイ)こんなにも豊富な種類の卵サンドがあるのか!と驚き。
コラムでも、卵サンドがいかに健康にいいかが語れており、もう卵サンドを食べるしかないという思考になってしまう。
紹介されている店の中に、定期券内で行ける店があったので、ぜひ早起きして行ってみたい。
巻末には、コンビニやチェーン店の卵サンドの食べ比べチャートが付いているのも、気軽に食べ比べを楽しめて嬉しい。
これからは、卵サンドに注目しちゃう。まさに、ちょっとこれからの世界の見え方が変わるZINE。
ZINEフェス、楽しかった〜!
ほくほくと収穫を持ち帰るなかで、「この感覚、なんか知ってる!」という気持ちに陥った。
なんだろう?としばらく考えて、分かった。高校や大学の文化祭で、文学部や漫画サークルが売っている冊子を買った時と同じ気分だ!
「普通に生きている人」が、「売れるため」とか「ウケるため」とかのフィルターを通さず見た世界がそのまま凝縮されている感じが、すごく生感があるんだよね。
あと、ネットだと他の人が押した「いいね」がたくさん付いているコンテンツを誰が書いているのかもよく分からないまま開いてしまいがちだから、こうして実際に書いた人の顔を思い浮かべながら読めるのも新鮮で、いい意味で文化祭感。
とてもワクワクしながら読ませてもらった。
そして、思ったこと。
いや、私もZINEを作ってみたいんですけど…?
仕事で取材し、記事を書くのを繰り返してきた半年だった。
面白くないわけじゃないけど、仕事のために頑張って「おもしろポイント」を見つけているような気もしてしまい……
そろそろ、自分が素直に書きたいことを思いっきり取材して、書いて、まとめてみるってことしてみてもいいのでは?
それを、自分が好きなように編集して小さなZINEにまとめたら、めちゃくちゃ楽しいだろうなと想像してしまった。
あんまり、売れないかもしれないけど。誰かが目の前で読んでくれて、少しでも買ってくれたら、とても嬉しいだろうな。
自分が今まで出会った素晴らしい人を皆に紹介したい欲がある。
考え方や生き方が素敵だなと思った人にインタビューして、それをまとめたりしたら面白いだろうな。
海外の旅日記とか。好きな国のこととか。
はたまた、それを国内で感じられるスポットとか。
わー夢は膨らむ。
1人でもできるのかな?1人の方がいいのかな?
分からないけど、プチ夢みたいなのが芽生えた瞬間だった。
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