重度身体障害児のエリートコースとは? 『無料公開 投げ銭方式』
●ようこそ身体障害の世界観へ●
重度障害者の子供たちの進路について語ります。
特別支援学級に通う生徒のみなさんは 将来に向け、それぞれの進路を目指して頑張っています。
例えば両手が使えるけれども足が不自由で車いすを使っている人は公官庁・一般企業の障害者枠での採用があります。
軽度の知的障害者でしたら、NPO団体や社会福祉法人が経営する福祉作業所でパン・クッキーを焼いたり、工芸品を作ったり、野菜を育てて販売するなど、製造・物販にかかわることが多いと思います。
じゃあ、重度の障害を持つ子供たちは特殊支援学校卒業後、どこに行くと思いますか?
そこで重度の障害児を持つ親御さんに聞いた話をお伝えします。
重度身体障害の世界には未来を決める進路の中で特に「難関校」レベルがあるんです。。。
ここに入れれば一生安泰!エリートコースみたいな感じなんですよ。
それはなーんでしょう???
続きをご覧ください。
答え:身体障害者施設に「入所」することなんです!!!
入所という手続きをするため、ずーーーと住むことになります。
一生暮らすことを意味します。
施設入所が新社会人の入り口になっているのですね~。
確かに一生安泰。衣食住心配ないです。
ある意味社会人になって一人暮らしを始める感じですからね。
部屋もあるし、自分のベッド・タンスその他一人暮らしを始めると思えば 一応何でもそろっていますね。
だから親同士で、ある施設が良い・悪いだ、建物が新しいの古いの・・・職員の質(えぇ~?!)が良いだの悪いだの・・・
そんな話をするらしいですよ。
イヤー怖い怖い(職員としては)
もちろん人気のある施設はすぐにいっぱいになり、なかなか入所できない。
設備面や職員の教育体制までリサーチするんですから、たまったもんじゃありません。(職員としてはね)
ちなみに私が働いていた身体障害者施設は新しかったから人気がありましたね。
新しい=最先端と思っていたのでしょうね。(実際は・・・わからない。)
私としてはごちゃまぜの施設だと思ってました。
ごちゃまぜとは、年齢層が幅広過ぎて親子以上に年の離れた利用者がいるので、それがいいのか悪いのか・・・。
(例)20歳の利用者がいて50歳の利用者もいる・・・。
同じご飯を食べて、同じ介護を受けるんですよ・・・。
若者なのにもったいないと思いましたね。
とにかく特別支援学校の高等部を卒業する子供たちは
卒業後 親元を離れて施設入所することがエリート中のエリートだったらしいですよ。
重度障害なので寝たきり・しゃべることができないとか、いろいろあって仕方ないことですが、それだけ親にとって重度障害者は介護負担が大きいということなのでしょう。
健常児だったら成長するにつれて世話とか手間が少なくなってきます。
小学生ぐらいから「お手伝い」もできるようになるし、
とにかく「一人でできること」が多くなります。
重度障害児は残念ながら成長しても世話とか手間が少なくなることは
あまりありません。
一人でトイレにも行けないのですから。誰かが付き添って、ズボンを下ろして便器に座らせて肛門周りをきれいに拭いてあげなければなりません。
場合によってはオムツをずっとつけていなければいけない子供もいるでしょう。
言葉だってきちんと相手に伝えられるとは限りません。声を出したくても出せないこともあるだろうし、頭の中で考え方がまとまらない人だっているのです。
現実問題として子供の世話をしている親が高齢になる。
誰だって年を取るんです。
だからいつまでも世話してあげたい気持ちがあっても、年齢が高くなるにつれて体力も落ちてきますので、同じ介護をしていても疲労がたまるようになるのです。
そのため、施設入所という選択が出てくるのだと聞きました。
親たちも「申し訳なく」って感じで入所を希望しているんです。
私から見たら・・・。やっぱり施設選びの話をしている時は
『難関校』を選んでいるような感じで、わいわいガヤガヤ親同士でやっているように感じましたけどね~。
じゃあ、
子供(本人)たちは卒業後の将来について何か考えているかというと・・・。
答え:基本的に何も考えてない。
考えられる能力がない。
だから、学校行かなくても良くなるんだ~。
やった~!!!って思うでしょう。
つまり長い春休みが一生続くと思っているんですよ。
学校という負担がなくなり、教師から「これやりなさい」「あれをがんばりなさい」と言われなくて済む。よかった~。ぐらいにしか考えていませんよ。
どんな人間も楽したい気持ちは一緒ですからね~
そういえば、変な考えですが 将来を考えている子供がいることはいますよ。
世の中的には間違った考えで将来のことを夢見る子供がいるんですよね。
卒業後 なりたいもの!
おばあちゃん!
って・・・。
なぜおばあちゃんなのかって?
おばあちゃんは一日中家にいて 何もしないでテレビ見て
お菓子食べてのんびりしていて・・・。
楽そうでいいなぁ~。
だから、『おばあちゃん』になりたい!だそうですよ。
つまり、何もしないで、寝たいときに寝て、起きたいときに起きて のんびり暮らすことを目標にしたいようです。
確かに障害児は生活する上で大変なことが多いかもしれません。
でもいきなり楽をしたいという考え方になるのはいかがなものでしょうか。
また、当たり前ですけど子供たちは施設に入所したいなんて全く思っていないですよ!
【入所後の親の反応】
親が望みに望んで入所した身体障害者施設ですが、しばらく経過し、自分(親)が実施してきた介護と職員の介護のやり方が違っているのを見ていると、イライラしてくるのでしょうね。
だから職員に対して昨日は「べた褒め」だったのに、今日になったら「まったく!わかってないんだから!」と怒り、最終的には・・・
「人質に取られているから・・・何も言えないわね・・・。」
と言います。
ヒトジチ? 何ですか!? その恐ろしい表現は???
そもそも、「誰が」身体障害者施設に入所させたんですか?
おたく様が世話・介護が大変だって言ったから入れたんでしょうよ!!!
入所させておいてそりゃ~ないよ~~。って感じです。(悲!!!)
基本的に障害者の親は『過保護』です。
本人が自分でできないことが多いから世話をしているという部分を差し引いても『過保護』です。
まあ、仕方ないですがね~。
でもね、もう一度言います。
誰かが【頼んだから】施設に入れているのですよ!!!
それを お忘れなく。
今日のまとめ
重度身体障害者のエリートコースは義務教育・高等教育を特殊支援学校で学び、卒業後に身体障害者施設に入所すること。親からの独立・社会人としてのスタートを意味する。基本的に過保護な親が多いため、施設に入所してからいろいろ不満が募り、最終的には「人質に」取られている・・・。だってさ。
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