暑くて寒い
たんぽぽ
ガラガラと揺れる電車の中、それは脳内に少しだけ似ている。具体的にどうということはないが。
車窓から見える空はほとんど透明のような青さをまとっている。
私がもしも、百階建てのビルから飛び降りるのならば、地面よりも空に向かって落ちていきたいと思う。そのまま、スペースデブリにでもなればいい。
震える夜と、額に汗を滲ませる昼。アンバランスに日々は回っている。
自律神経が整っていいかもしれない。
冗談さ。
今日、電車に乗っていたら、太腿の上にたんぽぽの綿毛が乗った、
白く柔らかく、繊細な体を横たえていた。
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