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生きています。

3月から一人暮らしを楽しんでいます。

お腹が空いたら自力でお菓子を作って、ぱくぱく食べています。苦手で怖かった料理も、一人分で自由気ままに作っていい環境なので、日々レパートリーが増えていきます。ちなみにブームは炊き込みご飯。週一回ペースで作っています。一人暮らしで3合炊くって贅沢。おこげ最高。

外食は、誰かと一緒にいるときはするけど普段は自炊。昼食に弁当は買うこともあるかな。一人でお店に入る勇気がないとかではなく、自分で好きなものを作ればいいじゃんという考え。

いつの間に料理できるようになっていたのかしら。お陰で幸せ太りですよ。

4月1日。社会人初日。
ちゃんと早起きできました。ピカピカのスーツをまとって。ランドセルみたい。なんて浮かれていたら。

バスを間違えて大遅刻。

嗚呼、さようなら人生。知らないバス停で大泣き。職場と親に電話。迎えに来てくださった人事担当の方の前でも大泣き。着いたらすぐ職員証用の写真撮影。いつ配布されるかわかんないけどぐちゃぐちゃな顔写真が届くのは恐怖です。

絶望まっしぐら。ひぃぃ。

4日間の研修は苦痛でした。退屈な座学。苦手なフィールドワーク。誰とも喋ることができずひとりぼっちの休憩。

別に嫌じゃないし慣れっこだけどさ。勇気を出して休憩時間に女子グループに話しかけに行ったけど、私には苦痛。LINEのグループに招待された時は泣きそうでした。そもそもLINEって数日に一回しか開かないし、繋がりたくないんだけどなあ。

実際に働く職場は驚くほど穏やかで過ごしやすい環境です。研修終わりに職場に戻った時に心が落ち着きました。先輩方が口を揃えて、この課は優しい雰囲気でいいところだよと言っています。

さて、役所には沢山の部署があります。
私は「資産税課」に配属されました。土地、家屋、償却資産などの固定資産税にまつわる仕事をしています。私は家屋の担当。お金の計算をするのかと思いきや、そうでもないので、簿記二級の知識を使うことはなさそうです。まあ、とにかく1ヶ月働いたのですが…。

何のことかさっぱりわかりません。

新人なんで当たり前。
でも、4月1日に盛大な遅刻をしたおかげ(?)で、無遅刻無欠勤無早退を守ることができています。ぼちぼち。


実家を出たといいつつも、隔週で帰省しています。在来線で2時間半〜3時間しかかからないので、列車が好きな私は余裕。金曜日の勤務終了後に列車に飛び乗って帰ります。診察や就労移行支援の面談。実家でのんびり。彼さんのお家で好き勝手に遊ぶ。帰省エンジョイしすぎでしょ。


そんな充実した日々の裏には「死んでしまいたい」が必ず付いてきます。どんな日でも毎晩涙が出て、苦しくて、悲しい。生活スタイルが変わったとか、ストレスがかかっているとか言われるけれど、これって新生活が始まる前からの話なんです。

いっそ泣いてしまえば疲れて寝落ちるし、寂しい話だけど死にたいは消えないかなあと。病気が寛解するのとは別の話。あれこれ嘆いていますが、それでも働いています。人間ってなんとかなるらしい。

私は障害者雇用で採用されましたが、それを知っているのは課長と係長のお二人だけ。それと、私の課には身体障害者の先輩がいらっしゃいます。もう10年以上働いているとのこと。大先輩。その方にも障害者雇用枠と伝えました。

先輩曰く、同期は自分を含めて3人。そのうち2人は身体、もう一人は目に見えない疾患を抱えている人。今、10年一緒に働き続けているのは身体の同期だけ。辞めちゃったんだって。そこで一言。

合理的配慮って難しいんだよね。

「僕たちのような身体障害者は、やっぱり外見でわかるから助けてもらいやすいしお願いしやすい。でも、見えないとどうしても伝わりにくい。助けを求めづらいし助けづらい。それって、フェアじゃないよね」

なんとなく、すごく心が落ち着きました。当事者側からの言葉だからなのかな。不思議な感覚でした。

実は5月2日。早退しました。
前日にちょっぴりお薬を多く飲んでしまい、ふらふらになって大迷惑をかけたんです。社会人何してんの。後悔。

その先輩は私を見て何かしらを悟った感じでした。別日に、紙をめくる音に対して「大丈夫?」と声をかけてもらったことも。(あの時はまだ障害のことを打ち明けてなかったのになあ)。

GW。前半は帰省。2日に早退。3日は寝込みました。4日は起き上がって家の掃除。noteを書いています。


私の人生のスタートは、2018年の5月に入院をしたところから始まったと思っています。

トータル3ヶ月間入院して、デイケアに通いながらアルバイト。でも、体調が悪くなりアルバイトを断念しました。
一方で、苦手だと思い込んでいた勉強が、私もゆっくり自分のペースで取り組めばできると気づき、簿記2級を取得。前へ進む勇気は就労移行支援の通所につながり、一度試験に落ちて挫折したものの目標を達成できました。今、2022年。社会人。

そんな良い感じの人生になったのですが、今の私は「働ける喜び」「やりがい」と「消えて居なくなりたい」「せめて入院して休みたい」の気持ちが全身の中でバトルしています。

きっとみんな何かを抱えて生きている。そうだと思います。だけど悩み相談をしたら、大抵は「私の場合は…」と返答がくるものです。私もついそう答えてしまいます。

もし、生きることが正しいのであれば、せめて理由が欲しい。今度は「あなたが生きていてほしいから」「いっしょにいたいから」と返ってきます。
その理由と「私が死にたいを考えながら生きる」を天秤にかけて、はたしてそれが釣り合うのでしょうか。

そんなことを思いながら、6日の平日はちゃんと仕事へ行って、早退の件を謝って仕事をしたいと思います。

おいしいもの、食べたいな。
今日は何を作ろうかな。焼き豆腐にしようかしら。


私の思い出「焼き豆腐」の話は、またいつか。

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