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2022年 Ruffian総括 vol.3

PMJL season0の英雄たち

そもそも私がesportsチームを立ち上げようという考えに至ったきっかけは、2020年に開催されたPUBG MOBILE JAPAN LEAGUE season0である。
ゲームをはじめて間もなかった私は、そのゲームを「esports」へと昇華させていく若者たちのエネルギーに感嘆していたのだ。

私がゲームをはじめたのは、コロナパンデミックの最中。
仕事が激減し、時間だけがあり余った。
しかし、外にすら迂闊に出れない。
一人部屋で悶々とする中で目にしたのは、とあるライブ配信者のPUBG MOBILE配信である。
正直ゲーム自体に興味はなかったのだが、人が仮想空間上に集まり、ドン勝というひとつの目標に向けてわいわい楽しむ姿は、コロナ禍において最高のエンタメだと思った。

モバイルゲームの強みは、なんといってもスマホでできてしまう点ではないか。
私のようなゲームセンスゼロの人間でも、スマホユーザーであれば気軽に手が伸ばせる、敷居の低さが魅力と言えるだろう。
海外旅行(特に韓国旅行)が趣味だった私にとって、外出できないことは拷問に近かった。
ゲームは救いようがないほど下手くそだったが、仮想空間へ「旅行に行く」感覚が、旅好きの心を仕留めたようだ。

「フレンド」と呼ばれるゲーム仲間も徐々に増えていった。
中には今でも親交があるフレンドもいて、実は年末飲みに行く予定(笑)。
ゲームを手にしていなければ絶対に出会わなかった縁によって、自分の環境が変化していく様は、コロナの恩恵ともとれるポジティブな要素が大きかった。

PUBG MOBILEの基本的なルールが理解できた頃に始まったのが、PMJL season0。
これまで、世間からはただのゲーム好きで括られていた青年たちによる、ガチバトル。
凝り固まった世の中の娯楽に対する、若者たちの逆襲のようにも見え、純粋にわくわくした。
全く新しいエンタメが生まれるぞ。
esports業界への参入を誓った。

ベテランの手腕

ゲームをはじめて新しい趣味が増えた。
esports観戦で、PUBG MOBILEに限らずVALORANTも観戦する。
VALORANTに関しては、実際に仕事用のPCにインストールし人生初となるPCのfpsゲームに挑戦。
しかし、bot撃ちで挫折。
プレイするより見る方で楽しむぞと、割り切ることにした。

VALORANTの競技シーンでも「推し」と言えるチームを見つけた。
惜しくも解散となってしまったが、世界最高峰のチームの一つ「OpTic gaming」である。
このチームの魅力は、個人的になんといってもyayというスーパープレイヤーの存在。

彼の強みはオペレーターというスナイパーライフルの精度である。異次元の正確性なのだ。
とにかく強い。
しかし、OpTicの追っかけをやっていくうちに、ある事実に気づいた。
スターをスターたらしめる脇役の存在である。
Opticの場合、30代のプレイヤ―・FNS。
yayをはじめとする若手の火力を最大限に生かす立ち回り。
時に自分を犠牲にしてキルを取らせる余裕。
ベテランの手腕とはこのことかと見せられるシーンが何度もあった。

勝つための布陣は奥深く、非常に難しい。
主役を生かす選手。
そのキーワードは、実はPMJL season0にあった。

名バイプレーヤーが名作を残す

PMOT公式ツイッターでも取り上げていただいた、こちらのプレイ。
Zepp選手の勝負強さ、カリスマ性が光るシーンであった。
このプレイを「正解」にしたのが、最後にショットガンで仕留めたHIKARU選手である。
HIKARU選手はPMJL season0の舞台に立った選手の一人。

Ruffianには他にも、PMOT phase1でチームの礎となってくれたぽぽん選手も在籍してくれていた。
私にとってesportsの世界に導いてくれたPMJL season0の選手たちは、無条件に尊敬できる。
まさか自分のチームにその選手たちが入ってくれるなんて、当時の私は想像もしていなかった。

彼らは公式大会という大一番のとき、チームだけでなく私自身の支えとなってくれ、彼らに救われた。
名バイプレイヤー。
彼らの存在は今後のesports業界にどう機能していくのか、期待しかない。

vol4へ続く。後日投稿予定。

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