吉岡海底

物語を考えたり、作ったりするのが好きです。漫画は見るのも描くのも好きです。イラストを見…

吉岡海底

物語を考えたり、作ったりするのが好きです。漫画は見るのも描くのも好きです。イラストを見るのも描くのも好きですが、あまりうまくはありません。

最近の記事

お菓子探検隊

美味しいお菓子を追い求めて、エイリアンたちが北極にやってきました。 …というストーリー。

    • TSUNDA(詰んだ)

      つらくて大変な時につぶやく言葉…詰んだ ポップなキャラクターで表現しました。 ※plop…ポタリ、と落ちる時の音

      • しろくま漫画

        ナガノさんぽいゆるいキャラで漫画が描きたくなって描いてしまった漫画です。

        • ある男と太陽

          結婚は悪いことも、いいことも、あると言う話。

        お菓子探検隊

          【創作】ドラゴンズ・ウォー #3 

          #3 空想家と画家 1日目 狐につままれたような気持ちで週末を過ごし、約束の日になった。火曜日、昼前に栗先生の家を訪ねると、先生はお留守でじきに戻るという。僕は小一時間ほど待たせてもらって、栗先生が見えたので挨拶をした。 「今日はよろしくお願いします。」 僕は菓子折りの箱を出した。必要ないかとも思ったが、一応、ご立派なお家なので、丁寧すぎて失礼なこともなかろうと思ったのだ。菓子折りは地元で有名な老舗のヨウカンを持ってきた。 「これはすみません。いや、私めはヨウカンが好

          【創作】ドラゴンズ・ウォー #3 

          【創作】ドラゴンズ・ウォー #2

          #2 空想家と画家 それで僕が紹介されたのは、目の見えないお嬢さんのいる屋敷だった。和風庭園があり、家も立派なもので、古き良き日本家屋といった具合である。家主は熟れた栗のような顔をしており、細長い目には笑みが浮かんで見える。この人は偉い先生でもしているのか、いつも手を後ろで組んで、胸を張っているどころかそりかえって見える。僕が応接間に通されると、向いに栗先生が座り、オホンとひとつ咳払いをして言った。 「いや、来てくだすってありがとう。我々もこれで安心できる。」 「はあ。

          【創作】ドラゴンズ・ウォー #2

          【創作】ドラゴンズ・ウォー #1

          椿と画家 薄汚い石畳みを踏みしめて、坂道を登っていた。見上げると目的の店が見える。曇天模様の空が、怪しげなその店をさらに怪しく魅せた。 僕は小さくため息をつき、これから出会う店主になんと言おうかと考えた。 ここのところ仕事が思うように行かず、今月払えるツケはこのくらいだ…とか、頑張って明日までには工面するから待ってほしい、とか。 大体、学生でもないのに、必要以上に本を買いすぎるのが良くない。しかも、一冊が一万も二万円もすることだってある。そんなものをねだって買ってみた

          【創作】ドラゴンズ・ウォー #1

          【創作】渓谷の町医者の話

           ある国の国境にほど近い小さな渓谷に、町があった。  この町から遠く離れたところでは、戦争があった。  時折、その戦場から落ち延びてくる人もいたし、通りがかりの商人や旅人に救われて、この町に来る者もいた。  その日も、この町の医者のもとに、けが人が運び込まれてきた。  「けが人だ!医者を呼んでくれ!」  声の主はレギルスという商人だった。  彼は隣町まで出かけていた帰りに、けがをして倒れている男の兵士を見つけて連れ帰ったのだ。  レギルスはお人好しで、これまでも何回も行き倒

          【創作】渓谷の町医者の話

          【創作】ねこと牛

           あるところに青年がいた。  彼は小学校から中学校、高校も大学も順調に進学し、就職もした。  パソコン周りに詳しかったので、パソコンショップの店員になった。  彼はあるとき、自分が頭が良いということに気づき、自覚した。  そう気づいてから、自覚してから、こんなショップで働いているのがばかばかしく思えた。  もっと自由に幸せに生きたいと思った。  それで、日々訪れる客のパソコンの修理や設定作業を手伝いながら、こっそりとそのパソコンから、個人情報を抜き取った。  情報は自前の

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          【漫画】つちのりんご

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          【あとがき】杖職人のルーク 2章ロイ

           つたない小説(?)をご覧いただき、誠にありがとうございます。まだ読んでいない方も、愉しめるあとがきにする予定なので、興味がありましたら読んでください。  実はこうして2万字以上の物語を書いて公開するのは初めてです。書ききれるかわからなくて、毎週1000字~2000字くらいずつ書き進めました。いつも大体途中で挫折してました。なぜって、頭の中に思い描くストーリーに、文字にする手が追い付かず、頭の中では物語が終わっていても文字では終わってないので、そのもどかしさに耐えきれずに書

          【あとがき】杖職人のルーク 2章ロイ

          杖職人のルーク 第2章 ロイ

          ※これは「杖職人ルーク」の続編です。ジャンププラスの原作大賞(読み切り)に出すために書き下ろした物語でした。続きを思いついたので、ここで自由に書いていこうと思いました。 第1章となる物語はこちらです。 https://note.com/rppws_lw/n/n99d9848751e2 プロローグ  そこはもやの立ち込める森だった。うっそうと草木が生い茂り、湿った土を踏み進んでいくと、そこには小さな小屋があった。そこはマフィアたちの取引のために用意された隠れ家で、今まさに、

          杖職人のルーク 第2章 ロイ

          杖職人ルークのあらすじ

           魔法使いの国には杖の職人がいる。彼らは店を構え、工房を持ち、杖の製作や販売、修理を行っていた。  ジョゼ杖店の職人、ルークもその一人で、ある日訪れた女性の杖を修理するため、珍しい素材で有名な月桂樹を探しに行くことになる。訪れた山の中で出会ったのは、魔獣に両親を殺されてしまった、身寄りのない少年だった。少年は、この山は自分のものだと言い、ルークの入山を拒む。はたしてルークは月桂樹を手に入れることができるのか。

          杖職人ルークのあらすじ

          杖職人のルーク

           魔法使いには杖がいる。魔法が盛んな国では必ず杖職人が店を構え、工房を持ち、職人たちがせっせと杖の製作をしながら、修理や販売を行っている。ノアールの国にも、城下町には腕のいい杖職人がおり、ことにジョゼ杖店には若く容姿端麗な青年の職人がいて、常に女性客たちの間で話題になっていた。今日もその工房の店先で彼は店番をしていた。ブロンドの髪がさらりと揺れる。つと目を上げた先に、一人の少女がたっていた。  「いらっしゃいませ。」  「あの、杖を無くしてしまって…いえ、正確には飼っていたサ

          杖職人のルーク