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#106 デジタルとアナログの違いを世界一簡単に説明します!

『紙について楽しく学ぶラジオ/Rethink Paper Project』
このラジオは、「紙の歴史やニュースなどを楽しく学んで、これからの紙の価値を考えていこう」という番組です。
この番組は、清水紙工(株)の清水聡がお送りします。
よろしくお願いします。

紙が避けて通れない「デジタル化」

今回は、この番組でも数多く取り上げている「デジタル」という言葉にスポットを当てたいと思います。

前回の放送「2023年 紙・板紙内需見通し報告」でも、デジタル化の影響で紙の需要が落ち込むという話題が出ました。
特に、新聞用紙と印刷・情報用紙が半端じゃないダメージを受けております。

これは、デジタルを幕ノ内一歩に例えるなら、紙は、デンプシー・ロールを受けている状態です。
わからない方の為に補足をすると、デンプシー・ロールというのは『はじめの一歩』というマンガに出てくる主人公・幕ノ内一歩の必殺技です。めちゃヤバい技です。

何が言いたいかというと、今の時代を生きていく「紙」にとって最も避けて通れないもの、それが「デジタル」ということです。

デジタルはアナログより優れている?

「デジタル」とよく比較される言葉「アナログ」ですよね。

2011年7月24日のことを覚えていますでしょうか?
そう、テレビ放送がアナログ放送からテジタル放送に完全に切り替わった日です。
テレビでカウントダウンが始まって、青の背景に白の文字で「アナログ放送終了」の画面が出たことを思い出します。
まるで世界が終わったかのような瞬間でしたね(笑)

さて、当たり前のように使っている「デジタル」と「アナログ」という言葉。
機械の取り扱いが苦手なとき、「俺はぁ、アナログな人間だからぁ」とかって言いますよね。

イメージだと、デジタルの方がなんかスゴそうな感じがしますよね。
実は、それは、ノーです!
「デジタルがスゴくて、アナログが劣っている」
これは完全にノーなんです!

答えは「デジタルの方が良い部分もあるし、アナログ方が良い部分もある」
これです!これが完全にイエスなんです!

デジタルとアナログの違い

じゃあ、デジタルとアナログの違いは一体何なのか?
それは、「出力の幅」です。

「はい、意味わかりませーん。」
一旦、落ち着いてください。

皆さん、電球を想像してください。

アナログの場合、電気が消えている状態からマックスでついている状態に持っていくまでに、グラデーションを付けることが出来ます。
アナログの出力は、0~255の段階で指定ができるんですね。

一方のデジタルはというと、0か1しかないんです。
つまり、電気は一瞬にしてマックスの明かりになってしまう。

そう、アナログ出力は0~255の段階がある一方で、デジタル出力は0か1、つまりオンかオフの2択しかないという訳なんです。

PWM(パルス幅変調)

でも、デジタル出力は、あることをすることで、グラデーションを出すことが出来るんです。

何をするのか。
答えは、「PWM」です。
でました!英語頭文字オバケ!
これは、日本語に翻訳すると「パルス幅変調」です。
日本語でもも理解できないですね!

はい、説明します。
パルス幅変調とは、ONとOFFを高速で繰り返すことで、デジタル信号の幅を変えることです。
電気のスイッチを高速で付けて消すと、なんか80%くらいの明かりまでいって消えたみたいな感じ、感覚的に分かりますか?
これのめっちゃ早いのを連続でするのがパルス幅変調です。
これをすることによって、疑似的にアナログ電圧を作り出している訳なんです。

まとめると、デジタルは0か1しかないけど、ONとOFFを高速で繰り返すパルス幅変調をすることで、疑似的にアナログ電圧を作り出している。
これです。

先ほどの電球の話に戻しましょう。
アナログの場合、ONとOFFを繰り返すとゆるやかな波のような波形になります。
一方デジタルの場合、階段のようなゴツゴツの波形になります。
これは、疑似的にアナログ電圧を作り出しているが、完全に緩やかな波にはならないからなんですね。

はい、もう皆さんは「デジタル」と「アナログ」の違いを聞かれても、完全に回答が出来ますね。
「デジタルとアナログの違いは出力の幅で、アナログは0~255までの段階で調整が出来るけど、デジタルは0か1しかないんだ。じゃあ、デジタルが微細な表現が出来ないかと言いうと、そうではないよ。パルス幅変調、通称PWMをすることで、疑似的にアナログ電圧を作り出すことが出来るんだ。」
きっと、賞賛の目で見られると思います(笑)

はい、という訳で、今回は以上となります。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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「紙の価値を再定義する」をミッションに、現代の紙の価値を問い直す、RETHINK PAPER PROJECT!
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