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市場価値の高い人材になる・仕事ができる人の5段階とは

私は、「上司の仕事は部下の市場価値をあげ、色々な場所で活躍してもらうこと」だと考えている。

一方部下の視点で「市場価値の高い人になりたい、仕事ができるようになりたい、中長期のキャリアはどうしたらいいだろうと悩む」人がいる。
しかし、それを解決する/前進させるための適切な努力がわかっている人は少ない。どうしたらいいのかわからない人が多く、悩んで相談にくる人が増えてきた。

・どのような段階まできていたら自分は仕事ができるようになっているのか
・その結果市場価値が高い人間=給与の高い人間

一度自分自身の整理のためにもまとめてみることにする。

前提

・職種などの変化はないと定義している
 ・バックオフィス関連だと一定これが当てはまらないケースもある
 ・事業に直接インパクトを与えることができる職種だと下記が参考になる
  ・庶務などの私参考にならないじゃん、みたいな批判はなしでお願いしたい
・ビジネスモデル(売上・利益)や会社に規模や会社の状況(従業員に還元する思考の高い経営者かどうか)にもよる

1.タスクができる=任せてもらえる、信頼されている。

重要な仕事を任せてもらえない、仕事を剥がされる、信頼されていないということを感じる人もいるだろう。そういう人は上司から実行の精度が低い・こなせてない・評価されるような状態ではないと思われていることが多い。仕事の精度が低いと信頼残高が下がって行くので仕事を任せにくくなって行く。仕事が任せにくくなっていくとあなたが面白いと思える仕事が回らなくなっていく。

◼︎ このレベルの特徴
・上司や誰かに言われたことを実行する

◼︎ このレベルのマイナス面の特徴
・いわゆるジュニアクラス
・言われたこと以外のことは考えていない
・実行する時間を見積もることができない
・実行の精度が低い
 ・上司や周囲に同じことを指摘される可能性が高い
 ・全く同じことでなくても、aの1で学んだことをbの1で繰り返すようなもの
 ・仕事におけるコツみたいなものが掴めてない
・評価されるような状態ではない≒何度言っても同じミスをする。
・もしくは同じルーティンワークをやる以上のことを考えていない状態(成長意欲が全くない)

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おおよその目安
市場全体の80%
平均年収200~350万円
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2. タスクが事業に対してインパクトが出る設計か、を考えて行動できる

◼︎ このレベルの特徴
1 タスクの期限を工数理由を含めて適切に設定できる
2 期限に対してできる施策の洗い出しをアウトラインまとめることができる
3 施策のインパクト、工数から整理した優先度設定できる

◼︎ このレベルの注意点
上記を何もみずにある程度言えるような状態になっているのが理想
自分が何に向かって仕事をしているか自分でも理解できていない状態であるとアウトプットのレベルは上がってこない。

目標がおかしいのであれば事業目標や中間指標の目標を自分で意見し、変える必要があり、それを待っているだけであれば自分の評価は上がらない。

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おおよその目安
市場全体の10%
平均年収350~500万円
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3. 2に基づくタスク、仕事内容を人に教え、引き継ぐことができる

◼︎ このレベルの内容
a 事業の目標数値を理解し・スプレッドシートなどにまとめることができる
b 事業の目標達成するための中間指標の数値を理解し・スプレッドシートなどにまとめることができる
c 2のレベルの人を適切にディレクションできる

◼︎ このレベルの定性
・事業から逆算したタスクの整理、そして実行して一定の結果を出し始めた状態。
・あくまで出し始めた段階で1-2名程度の部下またはアルバイトや業務委託の人をディレクションしている
・まだ成果の再現性を持って取り組めていないが、自分でこのタスクは「〇〇さんにお願いしよう」といった採用までの意識がつき始めている

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おおよその目安
市場全体の5%
平均年収500~650万円
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4. 2に基づき、引き継ぎ先の人が結果が出るようにモチベート、教えることができる

・個人(プレイヤー)結果も安定してくる頃
・少数のチームを自ら全体の期限設定やタスク整理をしディレクションできる。
・チーム全体で結果が安定して出せるようになってきた状態
・上司のアドバイスを受けずに自分で目的、結果を考えて実行できている状態=自走できる人
・事業や経営、何かしらのスペシャリティ(企画、事業推進、ファイナンス、エンジニア、デザイナー、データサイエンスなど)があると年収は後半に上がっていきやすい

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おおよその目安
市場全体の1%
平均年収650~900万円
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5. 社外に対して事業/採用などにインパクトある内容を発信し、自分+会社のプレゼンスをあげられる

・少数のチームから徐々に10~20名規模のチームを見始められる
・チームとしての結果が大きくなってくる(ビジネスモデルにもよるので会社の売上、利益に対してのインパクトで計算)
・事業、経営に関しての基盤づくりができる(事業戦略〜実行、ファイナンス周り、予実管理)
・基盤づくりから再現性を持たせた事業推進ができる

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おおよその目安
市場全体の0.1%
平均年収900~1,500万円(いわゆるCXOクラス)
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5になってくる子会社・支社・新しい会社を作らないかという話もちらほら出てくる頃。人によっては1,500~の人もいる。市場価値を高めていきたいという方はぜひ参考にしてみてほしい。

転職を繰り返す人は環境ごとでの評価をハックしてるだけで実務評価されていない場合があるので注意

自分のキャリアや人生を作っているのは自分次第なので、相手へのみられ方や自分の取り扱われ方だけを気にしているだけではなく自分のスキルや実行を冷静に捉えることが大切だ。

上司が教えてくれない・フィードバックしてくれないというのは上司や会社にも問題があるが、上司がフィードバックしてくれる状態(まだ期待して任せてくれている)なのに結果が出る前に仕事・ポジション・会社を言い訳にするのはナンセンスである。

その上で自分の職種があっていない、会社があっていないという方は、市場価値を高めるための職種についたり、会社内での異動・転職・副業をしたりとネクストアクションが決まってくるだろう。


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