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成長するために、あえて苦手なことを選ぶ

どこも行くことなく、特別な予定もなく、ゆったりとしたGWを過ごしていました。そうすると、じぶんにふりかえる時間が生まれて、こんな見方が舞い降りてきたのです。

◯1学期:〜20代
◯夏休み:30代
◯2学期:40代〜50代
◯冬休み:60代
◯3学期:70代〜

そうか、そろそろ人生の2学期なのか……


すばらしき夏休み


わたしの1学期を見返すと、父親がお酒を飲んで暴れるだとか、学生生活になじめないだとか、過酷な労働に苛まれるだとか、イヤな思い出が先行して思い起こされます。家庭、学校、会社という閉じた社会で「意味のないこと」を強要されていました。

しかし、どうでしょう。その閉じた社会を抜け出し、じぶんの足で開かれた社会を旅してみると、ほんとうに楽しかったです。いろんな人に、いっぱいお世話になりました。出版、起業、選挙といろんな挑戦をするなかで、つらいことはもちろんありました。それでも、イヤだと思わなかったのは、それらが「意味あるもの」だと思えてたからです。

1学期で意味が供給されなかった分、夏休みは意味に囲まれて過ごしました。言い換えれば、じぶんの価値観に基づいて仕事ができたということです。それを、そろそろもうお仕舞いにしなければならないと思うのです。2学期は、「意味を感じないこと」と「意味を感じること」を両立して過ごしていく時期なのだと言われている気がしています。


苦手なことをあえてやる


ふりかえると、じぶんにとって、最も成長感があったのは、添乗員の仕事をしたときでした。居酒屋のバイトは2日でクビ、それ以降は接客業なんてやったことないのに、おまえに無理だってと言われましたが、今でも仕事としては最も好きだと言えるかもしれません。この添乗員の仕事を通して、「じぶんは人が嫌いなのではなく、集団における人のふるまいが苦手なだけだったのだ」という、大きな気づきを与えていただきました。

苦手なことすれば、飛躍的に学べる。

人によって、さまざまな生き方があるでしょうけど、じぶんにとっての成功体験となっており、苦手な方を選ぶべきという直感があります。そして、いま身近にある苦手なことと言えば、まさしくそれは「政治」です。

じぶんの生き方を省みると、「日々の好感度を高めて、評判を良くする」だったり、「多数派を形成して、目的を達成する」だったりという、広義における政治的ふるまいをしてきませんでした。もっといえば、そうしたふるまいを「意味ない」と感じるふしがあって、その意味のなさに「技術力」で対峙してきました。

ただ、いま思うのは、じぶんが「意味ない」と感じるのは、じぶんの価値観だけで生きているからです。ほんとうに、社会にとって意味がなければ、それらはとうになくなっているはず。それでもいまだ社会に存在するのは、だれかにとっては「意味ある」からです。わたしは、40代に際して、じぶんが「意味ない」と思うものとの対話が必要になっているように思うのです。


夏休みの終わり、2学期がはじまる


今年の3月22日で40歳になりましたから、2学期がはじまるというか、やや登校拒否じゃねえかですが(笑、じぶんがやると決めたことから逃げずに、じぶんの世界にひきこもらずに、多数派の世界と向き合って生きていこうと思っています。

己の価値観だけで考えていたら、幅広い人との仕事ができません。じぶんがやろうと決めた政治という仕事は、あらゆる仕事のなかでも幅広い人と関わる仕事であり、一方でだれの技術によって成果が出たのかなんて切り分けられない仕事です。これが、民間経営との大きな違い。そしてわたしは、公共経営の仕事をしていこうと、決意を新たにしています。

さらに、政治という仕事には、政治家以外の仕事もあります。たとえば、秘書。この仕事をやりたいと言ったら、添乗員のときのように「おまえに無理だからやめとけ」と言われそうですが、ということは多くのことが学べるのかもしれません。政治のうち「政策」以外の世界観がとりわけ苦手でしたが、苦手な政治のなかでも最も苦手な世界に向き合う時期が来ている。それが、わたしの2学期のはじまり。

そのためには、じぶんの活動のポートフォリオも再構築しなきゃなんですよね。生活をしていくためには、収入を得ている活動は削れないから、自主的な活動を縮小させていくしかない。それに、じぶんが最も億劫だけど、やっぱり経験年数の長いデザインの仕事は、ちゃんと腰を入れて取り組まないとなんないなと思いました。はい、お仕事募集中という意味です!🙋

9月からは、講義をするというあたらしい仕事もはじまるし、もう40歳のおっさん。しっかりと、自らがやるべきことを整理して生きなきゃだな……そんなことを思った今年のGWでした。そして、人生の旅は続く。

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