ステキなお家と、まだ何も知らない私
まだ何も知らなかった頃
家族のしあわせのようなステキなお家に住んでいた
転勤族だった一家の初めてのマイホーム
何度かできる前に見に行ってワクワクしていた気がする
どんなに高い買い物かも、知らなかった頃
まだ何も知らなかった頃の家は
ときどきたまに夢に出てくる
2階の私の部屋は
家具のレイアウトも変えずに夢の中で私を待っている
入ってすぐ左のウォークイン・クローゼット
その先にある2段ベッドの片割れ
部屋の右にはかわいい小物を飾れる飾り棚
茶色の低いテーブル
窓はベッドの頭の